花火大会中止!理由は燃えカス?
「花火の燃えカス」問題で花火大会中止が続々 「被害総額1200万円」「苦渋の決断」の背景を聞いてみた | 概要 | AERA dot. (アエラドット)
長かったコロナ禍が明け、全国各地で花火大会が復活した2023年。ところが今年、再び中止を決定した花火大会がいくつもある。原因の一つは「花火の燃えカス」だという。
夏といえば花火。新型コロナウィルス大流行のときには中止になることが多かった花火大会ですが、今年、みなさんの住んでいる場所で花火大会はありますか?
そんな夏の風物詩である花火大会が、新型コロナウィルスではない理由で中止になることが増えているという話です。その理由の一つが「花火の燃えカス」問題です。花火が終わった後に残る燃えカスが、どのようにして花火大会中止の原因となるのか、考えたことがありますか?
船橋市の花火大会中止
2023年、千葉県船橋市の「船橋港親水公園花火大会」が中止されました。昨年、花火の燃えカスが港に停泊していた船に落ち、総額1200万円の被害が発生しました。これが中止の主な理由です。
燃えカスとは?
花火の燃えカスは、火薬を包む紙の容器「玉皮」が燃え残ったもので、火がついたまま落下することもあります。これが船やソーラーパネルにダメージを与えるのです。
徳島県鳴門市の花火大会中止
鳴門市では、燃えカスが車やソーラーパネルに落下し、変色やシミを引き起こしました。そのため、2023年の鳴門市納涼花火大会も中止となりました。
他の花火大会への影響
埼玉県狭山市でも、燃えカスが原因で花火大会が中止されました。ここでもカーポートやソーラーパネルへの被害が問題となっています。
燃えカス問題の解決策
保安距離と防炎対策
花火の打ち上げには保安距離が設けられており、この範囲内に何もないことが条件です。しかし、船や建物が近くにある場合、燃えカスの被害を防ぐためには、防炎シートで覆う必要があります。
新たな打ち上げ場所の検討
港内での打ち上げ地点の変更は難しいため、新たな会場の検討も行われましたが、時間と調整の問題で今年度の開催は見送られました。
花火大会の未来
持続可能な花火大会の模索
各地で花火大会が中止される中、持続可能な花火大会を実現するための方法を模索する動きが始まっています。例えば、新たな打ち上げ場所の選定や、燃えカスの影響を最小限に抑える技術の開発が求められています。
まとめ
- 花火大会中止の主な原因は燃えカスの被害
- 船橋市や鳴門市で大きな被害が発生
- 保安距離と防炎対策が必要
- 新たな打ち上げ場所の検討が進行中
- 持続可能な花火大会のための解決策が模索されている
最近の花火大会に関連するニュースとして、花火大会の代替イベントとしてライトショーやドローンショーが注目を集めています。
花火大会が中止になる理由を知ると、ただ美しい花火を楽しむだけではなく、その裏にある問題や対策についても理解できるのではないでしょうか。また、花火を作るのにもお金はたくさんかかります。警備をするための人を雇わないといけません。そのお金はどこから出ているのでしょう。こんな風に、夏のイベントとお金や経済、環境問題などと結びつけて考えてみるのも良いでしょう。
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