ついに完成へ!サグラダ・ファミリアの140年にわたる物語

「未完の代名詞」サグラダ・ファミリアが工事開始から140年以上を経て完成へ|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

<ガウディの描いた夢が最新技術の力でついに現実へと近づいている。完成時期の見込みと残された最後の課題とは?> 140年以上も建設が続いているスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂。その完成がつ...

サグラダ・ファミリアは、スペイン・バルセロナにある大きな教会で、建設が始まってから140年以上が経っています。この教会は、アントニ・ガウディというすごい建築家が設計しました。なぜそんなに長い時間がかかっているのでしょう。ガウディは、サグラダ・ファミリアで何を表そうとしたのでしょうか。

アントニ・ガウディと彼の夢

アントニ・ガウディは、1852年にスペインで生まれた建築家です。彼の設計はとても独特で、ゴシック様式とアールヌーボー様式を混ぜたデザインが特徴です。サグラダ・ファミリアは、彼の最高傑作とされており、彼はこの教会を「モダンなカタルーニャの未来」として設計しました。

「モダンなカタルーニャの未来」とは

「モダンなカタルーニャの未来」とは、スペインのカタルーニャ地方が現代的で革新的な姿を目指すビジョンを表現する言葉です。この言葉は特に、アントニ・ガウディがサグラダ・ファミリアの設計を通じて、カタルーニャの未来を象徴する建築物として描いた理想を指しています。

ガウディは伝統的な建築スタイルにとらわれず、新しいデザインや技術を取り入れて、カタルーニャの発展を具現化しようとしました。このように、過去の伝統と未来の革新を融合させることで、カタルーニャがより進歩的で魅力的な地域になることを願ったのです。

長い道のり:困難と挑戦

ガウディが1926年に亡くなったとき、サグラダ・ファミリアの建設はわずか20%しか進んでいませんでした。その後、スペイン内戦や火事、さらには最近のコロナ禍による中断など、さまざまな困難が続きました。しかし、そのたびにプロジェクトは復活し、工事は再開されました。

観光とお金の集め方

観光は、サグラダ・ファミリアの建設費を集めるために重要な役割を果たしています。昨年だけでも約470万人が訪れ、入場料から得られた総額約1億2500万ユーロの半分が建設費に使われています。このように観光からの収入が教会の完成に大きく貢献しています。

最新技術の力で

今は、世界的に有名な建設機械メーカーであるリープヘル社のクレーンを使って、サグラダ・ファミリアの建設が進んでいます。2026年には高さ172.5メートルの「イエス・キリストの塔」を含む、6つの中央塔がすべて完成する予定です。さらに、工事の時間を短くするためにプレハブ石材パネルが使われるなど、最新の技術が導入されています。

未来への展望

サグラダ・ファミリア財団によると、「聖母被昇天の礼拝堂」は2025年、キリストの塔は2026年に完成する予定です。小さな装飾や彫刻の工事はその後も続く見込みです。ガウディが言ったように、「私のクライアントは急いでいない」ですが、完成の日は確実に近づいています。

まとめ
  • 2026年に完全完成の予定
  • サグラダ・ファミリアはアントニ・ガウディが設計
  • 140年以上にわたる建設がついに完成間近
  • 観光収入が建設費用を集めるのに役立っている

ガウディの夢を実現するため、建設するためのお金の集め方や、最新技術の使い方について考えてみましょう。また、観光がどのように経済に影響を与えるかについても考えてみてください。サグラダ・ファミリアのような大きなプロジェクトは、観光や技術、お金の集め方がどれだけ大切かを教えてくれますね。

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