知ってた?電力会社は選べる
電力自由化から8年…“無関心”浮き彫り。20代の2割「変更できる」と知らず | Business Insider Japan
20〜30代は「電力自由化」への関心が薄いことが、最新の調査で明らかになりました。料金プランについて「不満はあるが(変更するといった)行動はしない」姿勢も浮き彫りになっています。
みなさんは、家の電気代がいくらくらいか、知っていますか。電気の会社を選べることは知っていますか。
実は、2016年に始まった「電力自由化」で、みんなの家も電気会社や料金プランを選べるようになったんです。でも、最新の調査では、特に20代の人たちが「電気会社を変えられること」を知らないことがわかりました。電気代について、そして電力自由化について考えてみましょう。
電力自由化って何?
2016年に始まった「電力自由化」で、みんなは好きな電気会社や料金プランを選べるようになりました。今では、携帯電話会社のソフトバンクやauも電気を売っています。新しい電力会社を「新電力」といいます。たくさんの会社があるので、自分の家にぴったりのプランを選ぶことができるんです。
でも、調査によると、20代の約20%の人が「電気会社を変えられること」を知らなかったそうです。つまり、自由に選べるのに、それを知らない人がまだたくさんいるんですね。
電気代に不満があるのに見直さない?
調査では、20代の3割近くが「今の電気代に不満を持っている」と答えています。でも、不満を持っているのに、電力会社や料金プランを変えようとはしていない人が多いんです。
32%の20代は「今のままでいいや」と考えているそうです。もしかしたら、手続きがめんどうと思っているのかもしれませんが、見直すだけで電気代が安くなることもあります。
新電力会社の倒産について
でも、実は新電力会社の中には経営がうまくいかず、倒産してしまった会社もあります。
例えば、2021年には「F-Power」という大手新電力会社が倒産しました。これは、電気を仕入れる値段が急に上がってしまったからです。倒産するとどうなるか心配かもしれませんが、その場合でも、すぐに他の電力会社が引き継いでくれるので、急に電気が使えなくなることはありません。
ただし、新電力会社は電力を自分たちで作るわけではなく、他の電力会社から買っているので、電気の値段が上がると電気代も上がる可能性があります。供給が不安定な新電力会社は、電力価格が高騰しやすく、結果的に電気代が上がることがあります。
家庭の使用量に合わないプランを選んだり、キャンペーン終了後に料金が通常料金に戻り、電気代が上がることがありますから、これは注意が必要です。
政府の支援にも関心が薄い?
電気代を少しでも安くするために、政府も「酷暑乗り切り緊急支援」という電気代の補助金を出しています。しかし、20代ではその補助金の存在を知っている人がとても少ないんです。たった25.9%しか知らなかったそうです。こうした支援があることを知るだけでも、家の電気代を減らすチャンスが広がります。
どうすれば電気代を見直せる?
電気料金の仕組みはちょっと難しいかもしれませんが、きちんと理解して、プランを見直せば節約できるかもしれません。まず、自分が今どの電力会社やプランで契約しているのかを確認してみましょう。それから、ほかにもっとお得なプランがないか調べてみてください。例えば、家族で一緒に話し合って決めるのもいいかもしれません。
まとめ
- 2016年から「電力自由化」が始まり、電力会社や料金プランを自分で選べる
- 20代の約20%が電気会社を変えられることを知らない
- 3割の若い世代は電気代に不満を持っているが、プランを見直していない人が多い
- 新電力会社が倒産しても、すぐに他の会社が引き継ぐので、電気が使えなくなる心配はない
- 新電力会社は、他の電力会社から電気を買うので、逆に値段が上がってしまうこともある
電気代は、毎月の生活にとって大切なものです。どの電力会社や料金プランが一番お得なのかを調べて、おうちの方と一緒に話し合ってみてください。電気代をかしこく見直せば、家族全員で節約できるかもしれません。家族で話し合いながら、いろんな選択肢を見つけてみましょう。
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