うその投資話で80億円集めた？再逮捕された元ブレイキングダウン代表

「2カ月後にお金が7～8%増えるよ！」と言われたら、どう思いますか？ちょっとちょっと興味がわくかもしれませんね。でもこうした甘い話には危険が隠れていることが多いんです。
最近ニュースでも、こんな投資話を使って多くの人からお金をだまし取った事件が報じられました。今回は、このような詐欺にひっかからないために、投資や利回りについて一緒に考えてみましょう。

2カ月で7～8%の儲け話は本当なのか？

最近、「ブレイキングダウン」の元代表が、投資家に対して「2カ月後に出資したお金に7～8%を上乗せして返す」とうそをついて、8000万円をだまし取ったとして逮捕されました。このように「短期間で高い利回り」を約束する話は、現実的にはほとんどありえないことです。

利回り7～8%ってどういう意味？

たとえば、100万円を投資して2カ月で7～8%の利回りということは、たった2カ月で100万円が107～108万円に増えるということです。これを聞くと「簡単にお金が増える！」と思うかもしれませんが、実際にはこれほど高い利回りを短期間で得ることは非常に難しいです。

現実的な利回りと比較してみよう

それでは、現実の投資でどれくらいのお金が増えるのかを見てみましょう。

• 株式投資の利回り：長期で見ると、株式の利回りは年に3～6%程度が一般的です。たとえば、100万円を投資して1年後に104～106万円になるくらいです。つまり、1年間でも7～8%の利回りを得るのは難しいのです。
• 定期預金の利回り：安全な方法として知られる定期預金では、利回りはたった0.01～0.2%程度。100万円を預けても、1年間で100円から2000円くらいしか増えません。定期預金は安全だけれど、お金が急に増えることはありません。
• 債券の利回り：国や企業が発行する債券の利回りは1～3%程度です。リスクは低いですが、それでも年間で少しずつしかお金は増えません。

儲け話にだまされないためのポイント

• 高すぎる利回りは疑う：短期間で利益を約束する投資は、詐欺の可能性が高いです。現実の投資では、長期間で少しずつお金が増えることが普通です。
• 急がされる話は要注意：「すぐに決めないと損をする」と急かされる投資話は、怪しいことが多いです。しっかりと時間をかけて考えましょう。
• お金の運用方法がわからないものには手を出さない：どのようにお金が増えるのかがはっきりしない投資話は避けましょう。お金がどこでどう使われるのか、しっかりと確認することが大切です。
• 信頼できる人に相談する：投資を始める前に、家族や先生など信頼できる人に相談することも大切です。1人で決めないで、第三者の意見を聞くようにしましょう。

まとめ

• 利回りが15%以上はあまり現実的ではなく、詐欺の可能性もある
• 株式投資の平均利回りでも年3～6%程度で、時間をかけて少しずつ増えるのが普通
• 投資話に急がされず、信頼できる大人に相談することが大事

そして、どんなに立派だと思える人でも「もうかる」話を信じてはいけません。
なぜもうかるのに、自分でやらずにあなたにすすめるのでしょうか。それはあなたをだましてお金を取ろうとしているからです。

記事作成者

清水 裕矢 ｜ Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事

山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。

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