石破ショック?サナエ期待が大きすぎた?株価1910円急落
株価 終値で1910円の値下がり 過去5番目の下げ幅 | NHK | きょうの株価
【NHK】30日の東京株式市場は、自民党の石破新総裁の経済政策に対する警戒感などから全面安の展開となり、日経平均株価は一時、200…
予想通り、30日の東京株式市場は大幅に下落しました。日経平均株価一気に1910円も下がってしまい、これは過去5番目に大きな下げ幅です。
この株価の変動には、新しい自民党総裁の選出が関係しています。
日経平均株価の急落の原因
30日の東京株式市場では、日経平均株価が1910円も下がり、過去5番目に大きな下げ幅となりました。これは、新しく自民党総裁になった石破さんの経済政策に対する不安や、円の価値が上がったこと「円高」が影響しています。
高市さんへの期待と株価の上昇
自民党総裁選では、金融緩和を支持する高市さんに多くの投資家が期待していました。金融緩和というのは、利上げをせず、企業や個人がお金を借りやすくして、お金をたくさん使って経済を元気にしようという考えです。
この期待から、株価が一時的に上がりました。特に、円の価値が下がる「円安」だと、日本の車や電気製品を海外に売る会社が儲かりやすくなるため、そうした会社の株が上がっていたのです。
石破ショックで株価が元に戻る
しかし、最終的に石破さんが新しい総裁に選ばれたことで、投資家たちは彼の経済政策を心配し始めました。
特に、金融所得課税の強化など、投資家にとって不利な政策がとられる可能性が高まり、株価は急落しました。この下落は、石破氏の選出で「石破ショック」と呼ばれる急激な株価の下げとなり、高市氏への期待で上がった株価が元の水準に戻ったとも言えます。
円高が自動車や半導体に与える影響
さらに、為替市場では1ドル=141円台まで円高が進みました。円高になると、日本の自動車や半導体の輸出企業にとって不利になります。なぜなら、海外での売上を日本円に換算するときに、円高によって利益が減ってしまうからです。これが、これらの企業の株価の大幅な下落につながったのです。
銀行株が上昇した理由
一方、銀行の株は上がりました。
これは、石破新総裁の選出が日銀の利上げにつながるのではないかという期待があったからです。金利が上がると、銀行は融資による利息収入が増えるため、投資家たちは銀行株を買い求めました。
まとめ
- 日経平均株価が1910円下がり、過去5番目の大きな下げ幅
- 高市氏への期待から一時的に株価が上昇し、その後石破新総裁選出で急落
- 円高が進み、自動車や半導体などの輸出企業の株価が大きく下がった
- 銀行株は利上げ期待から上昇
石破さんは、週末のテレビなどのインタビューで、金利上げや金融所得課税などについて、前よりもおとなしめの発言をして、株価や外国為替への悪影響をへらそうとしていたようにも思えました。新総理が決まると「期待」から株価は一時的に大きく上がることが多いのですが、今回は大きく下げてしまいました。
しかし、今回の大幅下げで、ある程度の「高市さんへの大きな期待」を打ち消しただけとも言えます。ここから株価が戻すか、さらに下げるか。石破さんの実力が試されますね。さっそく衆議院を解散する、とのニュースもあります。
アメリカやヨーロッパでも、政治的な出来事や経済政策が株価に大きな影響を与えています。株価で見るとマイナススタートの石破日本。これから日本経済を「強く」することができるか、どれだけ期待してもらえるか、みなさんも注目してください。
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