10月から始まること:郵便料金や飲料の値上げ・最低賃金引き上げなど

郵便料金、飲料など値上げ 児童手当拡充 10月から暮らしこう変わる | 毎日新聞

 10月から暮らしに関わる制度や仕組みが変わります。生活に身近な点では、郵便料金が約3割引き上げられます。食料品も引き続き値上げが続きます。一方で、最低賃金は全国加重平均で1055円と現在よりも51円上がります。児童手当も所得制限がなくなるなど、拡充されます。主なものをまとめました。

10月から、みなさんの生活に関わるいろいろな仕組みが変わります。児童手当じどうてあてという、こどもがいるおうちに国からもらえるお金のきまりも変わります。

郵便料金と食料品の値上げ

10月から、郵便料金が上がります。たとえば、今までお手紙を送るのにかかっていた84円が、110円に上がります。はがきも63円から85円に上がります。郵便物の数が減っていることや、人を雇うためのお金が増えているため、値上げになったそうです。

また、ジュースやスナック菓子も10月から値段が上がります。たとえば、ペットボトルのジュースやポテトチップスなどが値上げされます。材料の値段やお店に商品を運ぶためのお金が増えているからです。身近なお菓子が高くなると、毎日の買い物でちょっと気をつける必要があるかもしれません。

児童手当がもらえる範囲が広がる

児童手当は、家族を助けるために国からもらえるお金です。今までは中学生までしかもらえませんでしたが、これからは高校生まで手当を受けられるようになります。さらに、第3子以降(3番目のこども以降)の手当は2倍から3倍に増えます。家族の人数が多いほど、支援がしてもらえるので、とても助かりますね。

最低賃金の引き上げ

最低賃金とは、お仕事をしたときにもらえるお金の最低金額です。
この10月から、全国で最低賃金が引き上げられます。たとえば、東京都では1163円、秋田県では951円と、それぞれの地域で決まっています。物の値段が上がる中で、働く人たちがきちんと生活できるように、賃金も上がるようになっているのです。

ワクチンの定期接種開始

10月から、新型コロナウイルスのワクチンの定期接種(毎年受けるワクチンのこと)が始まります。65歳以上の人や、60〜64歳で病気がある人が対象です。ワクチンを受けるときには、費用の一部を自分で払いますが、残りは国が払ってくれます。

ジェネリック薬の窓口負担増

病院で使うお薬の中には、特許が切れて安く作られているものもありますが、その一部で10月から窓口での支払いが増える薬が出てきます。特に、ジェネリック薬といって、先に作られた薬の代わりに作られた安い薬については、出てから5年以上過ぎているものは負担が増えることがあります。

「特許が切れた薬」とは、元々ある薬を作った会社が、他の会社がその薬を作れないようにするための特別なルール「特許」を持っていた薬です。特許がある間は、その薬を作った会社だけがその薬を作ることができ、値段も高くなることがあります。でも、特許の期間が終わると、他の会社も同じ薬を作れるようになります。そうすると、薬の値段が安くなり、みんなが買いやすくなるんです。これが「ジェネリック薬」というものです。

まとめ
  • 郵便料金が10月から値上げされる
  • 飲み物や食品も値上げされる
  • 児童手当が高校生まで対象になり、3人目以降の手当が増える
  • 最低賃金が上がり、地域ごとに違う金額で設定される
  • コロナワクチンの定期接種が始まり、65歳以上の人などが対象
  • 一部のジェネリック薬の値段も上がる

10月から始まる郵便料金や食料品の値上げは「材料費」「人件費」「燃料や電気代など」が上がっているからです。値上げは、みんなの暮らしに影響を与える大きな出来事です。
でも、児童手当の拡充や最低賃金の引き上げといった良い話もあります。こうした変化について、そしてお金の使い方や節約について家族で話し合ってみましょう。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。