サムスンが1位!日本企業はどう戦う?2024年ブランドランキング(アジア版)

GLOBAL BRAND SURVEY 2024 総合評価ランキング(アジア版)|日経リサーチ

【グローバルのコーポレートブランド調査データベース】 国内外200社のブランド力を多角的に評価・分析する「GLOBAL BRAND SURVEY」2024年(アジア版)から総合ブランドランキングをご紹介します。

アジアの主要8か国・地域で実施された2024年のブランド価値調査で、韓国のサムスンが首位を獲得しました。日本企業ではソニーが4位にランクインし、HONDAやTOYOTAといった自動車関連企業も上位に位置しています。では、アジア全体で日本企業がどのように評価されているのか、他の企業と比べてどのような挑戦をしているのか見てみましょう。
また、企業がブランド価値を高めるために必要な戦略についても考えていきます。

韓国企業と欧米企業の強さ

ランキングのトップ3には、韓国の「サムスン」、ドイツの「アディダス」、アメリカの「アップル」が選ばれました。これらの企業は、世界中で人気があり、特にアジアでも大きな影響を持っています。サムスンはスマートフォンや家電で有名で、多くの人がそのブランドを知っています。

日経リサーチより
日本企業の順位は?

日本企業の中で、ソニー(4位)、ホンダ(6位)、トヨタ(7位)、パナソニック(9位)などがトップ10にランクインしました。ソニーはゲームやテレビで世界中に知られていますし、ホンダやトヨタは信頼できる車を作っていることで有名です。これらの企業は、特にアジアで強いブランド力を持っています。

日本企業のブランド価値の特徴とくちょう

日本企業の中では、車や電子機器に強みを持つ会社が多いです。ホンダやトヨタ、パナソニック、ヤマハ、ニッサンなどは、長い間、良い製品を作り続け、多くの人に信頼されています。特に、自動車メーカーは、環境に優しい車や電気自動車の開発で高く評価されています。

日本企業の課題

中国での苦戦
日本企業は、中国市場で少し苦労しています。中国だけのランキングでは、中国の企業が上位に入っており、トヨタ(16位)、ホンダ(19位)、ソニー(20位)と、日本の企業はトップ10に入っていません。これは、中国の企業が自国の市場で強い人気を持っているためです。中国の企業は、地元のニーズにすぐに対応していることも影響しています。

アジア全体での競争力維持
日本企業はアジア全体では上位に入っていますが、欧米や韓国の企業に比べると、少しずつブランドの強さが弱くなっている可能性があります。たとえば、サムスンは世界中で知られており、最新技術や上手な宣伝方法で他の企業をリードしています。日本企業も、もっと新しい技術や宣伝方法を工夫する必要があるでしょう。

ブランド力の一貫性とイノベーションの遅れ
日本企業は、長い歴史がある一方で、最新の技術や流行に対応が遅いことがあります。特に、デジタル技術や環境に優しい技術に早く対応し、さらに新しい製品を作り続けることが大切です。ホンダやトヨタが環境対応車を作っているように、未来のニーズに応えた製品を提供することが重要です。

ローカル戦略の重要性
日本企業は、アジアで評価されていますが、国ごとに文化やニーズが違うため、それに合わせた戦略を考えることが大切です。特に、新しく発展している国では、消費者の好みがすぐに変わるので、それに合わせた戦略が必要です。
たとえば、サムスンはベトナムやフィリピンで積極的に宣伝を行い、現地の人々とのつながりを深めています。日本の企業も、こうした現地に合わせたアプローチを強化することが大事です。

今後、日本企業はどうする?

日本企業がブランド価値を保ち、さらに高めるためには、次のようなことが考えられます。

デジタルマーケティングとSNS活用
欧米や韓国の企業は、デジタルマーケティングやSNSを使って、特に若い世代にアピールしています。日本企業も、これらの方法をもっと使っていくと良いかもしれません。

グローバル化とローカル対応の両立
各国のニーズに合わせた製品やサービスを提供することが、もっと多くの地域で成功する方法の1つかもしれません。ホンダやトヨタのように、現地のニーズに合わせた製品を作り、環境技術やデジタル技術を活用していくことが重要です。

まとめ
  • 韓国のサムスンや欧米企業がアジア市場で強いブランド力を持っている
  • 日本企業では、ソニー、ホンダ、トヨタなどがトップ10入り
  • 日本企業は車や電子機器の分野で強みを持っている
  • 中国市場では、日本企業が苦戦しており、中国企業が上位にランクイン

サムスンなど他の国の企業と日本企業は、ブランドの価値を高める作戦は違うのでしょうか。日本企業が世界で評価されるためには、どんな技術やサービスが必要なのでしょうか?
私たちが日常で使っている製品の背景には、どんな企業の努力があるのかを知ることで、新しい視点を持てるかもしれません。自分の好きなブランドがどのようにして成功しているのか、さらに調べてみるのも面白いのではないでしょうか。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。