地球を守るために:COP29で何が話し合われたのか?
アゼルバイジャンの首都バクーで開かれていた第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)が24日に閉幕した。途上国からは、気候変動対策資金として2035年までに受け取る年間3000億ドル(約46兆1900億円)は「微々たる額」だと不満の声が上がっている。
環境問題は単なる自然の問題ではなく、お金や経済とも深く関わっています。
COP29では、どの国がどれだけ支援し、どのように対策を進めるかが話し合われました。お金の使い方が、地球の未来を決めるかもしれないのです。
COP29(国連気候変動会議)は、世界の国々が集まり、地球温暖化をどのように止めるかを話し合う会議です。今年のCOP29はアゼルバイジャンの首都バクーで行われ、途上国への支援について多くの議論が行われました。
COP29で何が話された?
今回の会議で、年間3000億ドル(約46兆1900億円)を途上国に支援することが決まりましたが、途上国はこの金額に満足していません。
彼らは1兆ドル(約153兆円)を求めていたため、支援額が不十分だと感じています。
交渉の危機と対立
交渉は何度も行き詰まり、特に島国の代表が一時退席するなど緊張が高まりました。途上国は「無視されている」と感じ、より強い支援を求めましたが、最終的には不完全な合意を受け入れることになりました。
インド代表は「この額は少なすぎる」と批判しましたが、トランプ前大統領が再選される可能性がある中で、これ以上の条件を得るのは難しいと判断されました。
トランプ前大統領の再選の影響
トランプ前大統領の再選で、アメリカが再び気候変動の交渉から離れる可能性があります。
アメリカは温室効果ガスの排出量が世界で2番目に多い国であり、その影響は非常に大きいです。もしアメリカが抜ければ、他の先進国がより多くの負担を担い、途上国への支援が減る恐れがあります。
年間3000億ドルの支援について
年間3000億ドル(約46兆1900億円)の支援額は、途上国が求めていた金額には届いておらず、中国やインドが出す資金も含まれているため、実際には先進国の負担が軽減されています。また、インフレが考慮されていないため、2035年にはこの金額の価値が下がる可能性があります。
化石燃料についての議論
化石燃料を減らすことも大きなテーマでしたが、サウジアラビアが強く反対したため、具体的な行動計画は次回以降に持ち越されました。
各国の立場
先進国は支援額をわずかに増やすつもりでしたが、途上国は「もっと多くの支援が必要だ」と強く訴えました。また、中国は初めて気候変動支援について具体的な金額を示し、積極的な姿勢を見せました。
まとめ
- 年間3000億ドル(約46兆1900億円)の支援が決まりましたが、途上国は十分ではないと感じています。
- 化石燃料についての合意は進まず、次回に持ち越されました。
- トランプ前大統領の再選の可能性が、気候変動対策に影響を与えています。
- 中国は気候変動対策でより大きな役割を果たそうとしています。
気候変動対策は、世界中が協力しないと解決できない問題です。
COP29での対立を通して、環境問題にお金がどう関わっているのか、そして私たちがその中で何ができるのかを考えてみましょう。
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