M-1は令和ロマンが史上初2連覇!賞金1000万円、実際はどれくらいもらえる?

【M-1】令和ロマン史上初連覇でチャラ?!今年はケムリが賞金1000万全てゲット!前回はくるま総取り― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 漫才日本一を決める「M-1グランプリ2024」の決勝戦が22日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、20代目王者の「令和ロマン」が優勝者会見に出席。賞金1000万円の取り分について言及した。

M-1グランプリ2024で連覇を達成した「令和ロマン」。昨年は高比良くるまさんが賞金1,000万円をすべて受け取ったということで、今年は松井ケムリさんが賞金1000万円の全額をもらえるようです。史上初の連覇ということで、大きな話題となっていますが、実際にこの1000万円がすべて手元に残るわけではありません。賞金にも税金がかかったり、所属事務所の取り分が差し引かれたりするからです。

では最終的にどれだけ残るのでしょうか。また、賞金だけでなく、宝くじやボーナスで1,000万円をもらったとき、どれだけを実際に受け取ることができるのかも一緒に見てみましょう。

M-1グランプリウェブサイトより
クイズ!どれが一番手取り額が多い?

1千万円の収入を得た場合、以下の中で一番手取り額が多いのはどれでしょうか?
実はほとんどの場合、税金などを引かれてしまうので、1,000万円をそのままもらえることはほとんどありません…。

  1. 賞与
  2. 賞金 (M-1賞金)
  3. 宝くじ
  4. 遺産相続
  5. YouTube収益
  6. 株式売却益

答えは少し後で!

賞金にかかる税金の仕組み

賞金1000万円が所属事務所に直接入ると仮定した場合、課税方法は次のようになります。
※所属事務所は20%を受け取ると仮定します。なお、一般的にはタレント事務所は20%~30%程度を受け取ると言われています。ただし契約によって変わります。

  1. 事務所の取り分:事務所が賞金全額を受け取り、この時点では賞金そのものには税金は発生しません。
  2. 松井さんの受取額:事務所が賞金の20%(200万円)を保持し、残りの80%(800万円)が松井さんに支払われます。

この800万円に対して課される税金:

  • 所得税 (45%):800万円 × 45% = 360万円
  • 住民税 (10%):800万円 × 10% = 80万円

最終手取り額は以下の通りです:

  • 事務所取り分:200万円
  • 松井さん受取額:800万円
  • 所得税:360万円
  • 住民税:80万円
  • 手取り額:360万円

注:事務所が賞金を経費として処理するかどうか、また詳細な契約条件によって金額が変わる場合があります。本記事の計算は、30歳独身男性を基準に仮定した数字を使用しており、実際の控除額や手取り額は状況により異なる可能性があります。

所得タイプごとの手取り額と控除内訳

クイズの答え:一番手取り額が多いのは?

以下は、1千万円の収入を得た場合の手取り額と控除の内訳です:

答えは「3. 宝くじ」です!宝くじの収益は税金がかからないため、全額が手元に残ります。他の所得タイプでは、税金や手数料が控除されるため、手取り額が少なくなります。

所得タイプ手取り額所得税住民税その他引かれるお金合計
宝くじ10,000,000円0円0円0円0円
遺産相続8,600,000円1,400,000円0円0円1,400,000円
株式売却益8,000,000円1,500,000円500,000円0円2,000,000円
賞与4,650,000円3,300,000円1,000,000円1,050,000円5,350,000円
YouTube収益4,500,000円4,500,000円1,000,000円0円5,500,000円
賞金 (M-1賞金)3,200,000円3,200,000円800,000円2,000,000円6,000,000円
引かれるお金合計の詳細

賞与

  • 社会保険料:賞与額に対して健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料が控除されます。本記事では30歳独身男性を基準に計算し、社会保険料率は約7.9%で計算しています。

賞金 (M-1賞金)

  • 事務所取り分:賞金1000万円の20%(200万円)が事務所取り分として控除されます。本記事では30歳独身男性を基準に仮定しています。
  • 所得税:事務所取り分を差し引いた800万円に対して課税。
  • 住民税:同様に800万円に対して課税。

遺産相続

  • 相続税:課税対象額から基礎控除を差し引いた残りに対して20%が課税されます。
実際に残る金額

松井ケムリさんが手にする賞金は、税金や事務所の取り分を考えると、元の金額の約36%程度ではないでしょうか。(所属事務所である吉本興業さんにどれだけ引かれるのかはわかりませんが…)
このことは、収入と実際に使える金額には大きな差があることを示しています。

また、他の所得タイプを見ても、税金や手数料の計算によって、実際に使えるお金が大幅に変わることが確認できます。

M-1の賞金1,000万円は一見大きな金額に見えます。しかし、税金や事務所の取り分を考えることで「手元に残るお金」を意識する重要性を学べます。
みなさんが将来仕事をするときや、収入を管理する際にも役立つでしょう。特に、自分が得た収入について「実際に使えるお金」がどれだけなのかを把握することが、家計や経済的な安定において非常に重要です。

収入の種類や条件によって、税金や控除の仕組みは大きく異なります。これを理解することで、将来の選択肢や計画をより賢く立てることができるはずです。ぜひ、この話を通じて、税金のことや給料のことを考えてみてください。

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