金利アップで銀行株が急騰!
MUFG株が終値で上場来高値、19年ぶり-利上げ継続で収益拡大期待 - Bloomberg
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の株価が28日、終値ベースでの上場来高値を約19年ぶりに更新した。日本銀行が半年ぶりの追加利上げに踏み切ったが、今後も利上げが続くとの見方から収益底上げ期待が高まっている。
この数ヶ月、最近は特に銀行株が上がっています。例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの株価が約19年ぶりに最高値を記録するなど、大きな動きが注目されています。
でも、「銀行株ってそもそも何?」「なぜ急に注目されているの?」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。銀行株の急上昇の背景にある理由を見てみましょう。金融政策の仕組みや銀行の働きについて知ることは、将来お金を扱う際にも役立つかもしれません。
日銀の政策変更が鍵
政策金利ってなに?
日本銀行(日銀)は2025年1月24日、政策金利を0.25%から0.5%に引き上げました。この政策金利とは、銀行同士がお金を貸し借りする際の基準となる金利のことです。
この金利が上がると、銀行の収益にどんな影響を与えるのでしょうか?
金利上昇がもたらす影響
金利が上がると、銀行は預金者から預かったお金を企業や個人に貸し出す際に、より高い利息を得られるようになります。この差額を「金利差」といい、これが銀行の収益源となっています。
一方で、金利が上がると借り手である企業や個人にとっては、ローンの返済額が増える可能性があります。このため、家計や企業の資金繰りに影響を与えることも考えられます。
- 収益の増加:金利差が広がり、銀行の利益が増えやすくなります。
- 貸し出しの増加:効率的な経営を行う銀行にとって、貸し出しが増えることは収益向上に直結します。
銀行株の上昇が広がる
日銀の政策変更により、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど、大手銀行の株価が急上昇しています。また、千葉銀行や七十七銀行といった地方銀行も注目されており、割安と見られていた株価が改善しつつあります。
三菱UFJフィナンシャル・グループ
2010年からの株価推移
メガバンク3社の株価状況
2025年1月29日現在、メガバンク3社の株価は以下のようになっています。
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)
- 株価:1,967.5円
- 前日比:+2.42%
- 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)
- 株価:3,890.0円
- 前日比:+2.15%
- みずほフィナンシャルグループ
- 株価:4,160.0円
- 前日比:+2.74%
値上がりしている地方銀行株とその上昇率
- 千葉興業銀行
- 株価上昇率:106.1%
- 主な要因:投資ファンドの影響や株主還元の強化
- 富山第一銀行
- 株価上昇率:93.8%
- 主な要因:著名投資家による株式保有が判明し注目を集めた
- 東京きらぼしフィナンシャルグループ
- 株価上昇率:57.0%
- 主な要因:収益力の大幅向上や経営改善努力
- 西日本フィナンシャルホールディングス
- 株価上昇率:51.1%
- 主な要因:金利上昇による収益改善期待
その他注目の地方銀行
- いよぎんホールディングス: 株価1,605円(前日比+1.01%)
- しずおかフィナンシャルグループ: 株価1,333円(前日比+0.11%)
- 富山第一銀行: 株価1,027円(前日比+0.39%)
これらの株価上昇の背景には、金利の上昇が銀行の収益改善につながるとの期待があります。ただし、過去の例では、例えば2006年の日銀の利上げ直後に銀行株が一時的に下落したことがありました。このように、政策金利が引き上げられた後には株価が下落に転じるケースもあるため、注意が必要です。
株価の上昇は私たちにどう影響するの?
銀行の株価が上がることは、単なる投資家の利益だけではありません。
例えば、銀行が得た利益を活用して地域の支店を増やすことで、近くでより便利にサービスを利用できるようになるかもしれません。また、新しいデジタルアプリの導入によって、送金や口座管理がさらに簡単になる可能性もあります。
- 新しいサービスの登場:銀行が利益を増やすことで、ATMの設置数が増えたり、新しいアプリサービスが提供されたりするかもしれません。
- 経済の活性化:銀行が企業への貸し出しを増やすことで、新たなビジネスが生まれる可能性があります。
これらの変化は、私たちの生活に直接的な影響を与えることもあります。
まとめ
- 政策金利の引き上げ:日銀が0.5%に金利を上げたことが銀行株の上昇を引き起こした
- 銀行の収益増加:金利差が広がり、銀行の収益が改善した
- 大手から地方銀行までの株価上昇:多くの銀行で株価が注目されている
銀行の株価が上がる背景には、金融政策が深く関わっています。ニュースで取り上げられる「金利」や「株価」の話題に少しずつ触れてみることで、お金や経済の仕組みへの理解が深まります。
例えば、身近な銀行のサービスを調べてみたり、家族で「金利が上がると私たちにどんな影響があるの?」と話し合ってみるのも良いですね。
例えば、ローンの返済額や預金の利息がどのように変わるのかを具体的に考えてみると、実感を伴った理解が得られるでしょう。
また、インターネットで最新の金利動向を調べたり、銀行のウェブサイトで提供されているシミュレーションツールを使うのもおすすめです。こうした日常の疑問を大切にすることで、将来お金を上手に使える力が育っていきます!
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