初任給大幅アップ!就職するなら初任給が高い会社?

過熱する「初任給引き上げ」 大学生の希望額は「25万円」が最多 | 毎日新聞

 大企業を中心に、初任給引き上げの動きが相次いでいる。学生優位の「売り手市場」が続く中、希望する初任給の金額で最も多いのは、大学生が25万円、大学院生が30万円――とする調査結果を、IT関連企業セレス(東京都渋谷区)のアンケート調査「モッピーラボ」が公表した。

「初任給ってどれくらいもらえるの?」将来の仕事やお金について考え始める学生には、特に気になるテーマではないでしょうか。
最近、日本ではトヨタやソニー、楽天などの大手企業が、新卒社員の初任給を引き上げる動きを見せています。この変化は、学生の就職活動や企業選びにどんな影響を与えるのでしょうか?
また、すでに働いている人たちにはどう影響するのでしょうか?初任給の引き上げが社会に与える影響を考えてみましょう。

なぜ初任給が上がるの?

物価上昇と人手不足
最近、日本では物の値段が上がり、生活費も増えています。そのため、「新卒社員が安定した生活を送れるように、初任給を上げよう」という動きが広がっています。
また、日本では若い人の数が減っており、企業は優秀な人材を確保するために、より良い条件を提示する必要があります。

実際の初任給はどのくらい?
2024年度の大卒初任給の平均は22万5000円でした(厚生労働省調べ)。しかし、IT企業の調査では、大学生が希望する初任給の金額は「25万円」、大学院を卒業した学生では「30万円」が最も多い結果となりました。このような学生の希望も、企業が初任給を上げる理由の一つです。

初任給が高い企業ランキング

以下は、東洋経済オンラインの「初任給が高い100社ランキング」から抜粋したものです。

順位企業名初任給(円)平均年収(万円)業種
1サイバーエージェント420,000806メディア・映像・音楽
2日本M&Aセンター402,750NAコンサルティング
3日本テキサス・インスツルメンツ390,870788電子部品・機器
4セプテーニ・ホールディングス365,000632広告
5電通355,925NA広告
6ディスコ354,9001,716電子部品・機器
7アクサ生命保険346,250NA保険
8オービック330,0001,078IT・ソフトウェア
9阪急阪神ホールディングス328,334955鉄道
10アステラス製薬326,7001,110製薬

業界別に見ると、コンサルティング業界の初任給は27.3万円、メディア業界は26.3万円、建設業界は25.8万円、商社は25.6万円と高水準になっています。

初任給アップが新卒社員に与える影響

企業の選び方が変わる
初任給が高い企業は、学生からの人気が高くなります。例えば、楽天やソニー、トヨタなどの企業は初任給を上げ、学生の関心を集めています。
一方で、「給料だけでなく、仕事の内容や働きやすさも大切」という意見もあります。「福利厚生」や「残業の少なさ」などを重視する人も増えています。

給与が高いとプレッシャーも増える?
「初任給が高い=自分に対する期待も高い」と考える学生もいます。特に成果を求められる企業では、高い給与に見合う成果を出すことが求められます。
そのため、一部の学生は「給与だけでなく、自分が成長できる環境かどうか」を基準に企業を選ぶようになっています。

既に働いている人への影響

賃金の逆転現象
新卒社員の初任給が上がると、すでに働いている社員の給与と差がなくなり、「給与逆転現象」が起こることがあります。
例えば、新人の給与が25万円に上がったのに、入社5年目の社員の給与が26万円のままだと、経験者のやる気が下がる可能性があります。

企業の対応
企業は、若手社員だけでなく、すでに働いている社員にも公平な給与体系を用意する必要があります。そのため、中堅社員の昇給やスキルアップの機会を増やす企業もあります。

まとめ
  • 初任給アップは、新卒だけでなく、すでに働く社員にも影響を与える
  • 学生は、給与だけでなく仕事の内容や職場環境を重視して企業を選ぶようになっている
  • 企業は、公平な給与体系と働きやすい環境を整えることが重要

あなたがもし学生だったら、自分に合った働き方とは何か、一度考えてみましょう。「お金」だけでなく、「どんな仕事なら楽しく続けられるか」「どんな職場なら成長できるか」を考えることが大切です。
興味のある仕事について調べたり、企業のインターンシップやイベントに参加したりするのもおすすめです。

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