西京銀行の5万円プレゼントが話題!加速する銀行の預金獲得競争
山口:「口座開設で5万円」に殺到、預金100万円条件だが最終日は開店前から列…一部受け付け停止店舗も : 読売新聞
【読売新聞】 山口県周南市の地方銀行「西京銀行」が28日まで実施した新規口座を開設すると最大5万円がもらえるキャンペーンに申し込みが殺到し、一部で口座開設の受け付けを停止する異例の事態となった。現金を受け取るための条件を満たすハード
「口座を作るだけで最大5万円がもらえる?」
山口県の西京銀行が実施した新規口座開設キャンペーンが、予想を遥かに超える反響を呼びました。最大5万円がもらえるこのキャンペーンに、多くの人々が講座を作り、キャンペーン開始からわずか1か月で、新規口座開設数は5万件を超えました。
なぜこのキャンペーンがこれほど人気を集めたのでしょうか?また、なぜ銀行はこんなキャンペーンをして、わたしたちに銀行口座を作って欲しいのでしょうか。
キャンペーンの内容
- 対象:山口県在住者
- 条件:新規普通預金口座の開設
- 特典:3月末時点で100万円以上の預金があれば最大5万円プレゼント
最終日の2月28日には、多くの支店で6時間以上の待ち時間が発生。明け方から並ぶ人も出るほどでした。ある来店客は「物価高で5万円は生活費の足しになる」と語っていました。
大手銀行の預金獲得戦略
みずほ銀行の「新生活応援キャンペーン」
- 特典:新規口座開設と各種条件達成で最大5万円相当のプレゼント
- プロモーション:「すべての青い挑戦に、かつてない追い風を。」をテーマに展開し、俳優の出口夏希さんを起用
三菱UFJ銀行の定期預金キャンペーン
- 特典:アプリでの口座開設+10万円以上の定期預金で1万円還元
- 実績:過去最大規模で、キャンペーン期間中に多くの新規顧客を獲得
第一生命NEOBANKの口座開設キャンペーン
- 特典:大人の口座開設で3,000円、子供の口座開設で2,000円プレゼント
- 特徴:ATM・他行振込手数料が月5回まで無料、0歳から口座開設可能
各銀行は顧客獲得のために独自の施策を展開しており、競争が激化しています。
銀行が預金獲得に力を入れる理由
銀行が積極的に預金を集める背景には、以下の理由があります。
- 新規顧客の獲得:キャンペーンを通じて長期的な顧客基盤を拡大。
- 融資の拡大:集めた預金をもとに融資を行い、利息収入を増やす。
- 収益性の高い顧客の確保:将来的に金融商品を利用する可能性の高い顧客を獲得。
- 競争力の維持・向上:他行との差別化を図るための施策。
- 金融政策の変化:マイナス金利政策の終了に伴い、金利のある市場への対応が求められる。
例えば、2024年に三菱UFJ銀行が実施した定期預金キャンペーンでは、アプリ経由の口座開設が前年同期比30%増加しました。これは、新規顧客獲得の成功例といえます。

預金金利の変化と今後の見通し
日本の預金金利の推移
- 2000年代初頭:普通預金 0.10%、定期預金 0.22%
- 2010年代:普通預金 0.001%、定期預金 0.015%
- 2016年(マイナス金利政策導入):普通預金 0.001%
2025年3月時点の預金金利
- 普通預金:メガバンク 0.1%、ネット銀行 0.1%~0.4%
- 定期預金(10年):0.2%~0.3%
今後の預金金利の見通し
- 2025年末:政策金利 0.5%以上へ引き上げの可能性
- 普通預金金利:0.2%、定期預金 0.7% まで上昇の見込み
- 2026年初頭:政策金利が1%に引き上げられる可能性

預金金利上昇の影響
- 個人の利息収入増加:普通預金金利が0.02%に上昇すると、年間841億円の利息収入増加が見込まれる。
- 家計の変化:預金金利の上昇で貯蓄の利回りが向上する一方、住宅ローンや借入金の金利も上昇。
- 経済全体:企業の資金調達コストが増加し、中小企業への影響が大きい。
預金を賢く活用するには?
- 短期間で使う予定のない資金 → 金利の高い定期預金へ
- 日常の出費用資金 → 普通預金に保持
- 金利の高いネット銀行を活用し、利息収入を最大化
まとめ
- 西京銀行のキャンペーンが話題となり、預金獲得競争が加速
- 大手銀行も積極的に預金キャンペーンを展開し、顧客争奪戦が続く
- 金融政策の変化で、銀行は預金を集める必要性が高まっている
- 預金金利の上昇は消費者にとって有利な面があるが、慎重な選択が必要
今後も金融政策や銀行の動向をチェックし、自分に合った預金戦略を立てることが大切です。銀行のキャンペーンを上手に活用しながら、無駄な口座開設を避け、効率的な資産運用を心がけましょう。

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