2025年9月 電気・ガス料金が全国で値上げ!補助金縮小と燃料高騰の影響
電気ガス代、全社値上がり 9月使用分、補助金縮小で|47NEWS(よんななニュース)
大手電力10社と大手都市ガス4社が28日発表した9月使用分(10月請求)の標準家庭向け料金は、全社で前月に比べて値上がりする。価格を抑える政府の補助金の縮小を反映した。上げ幅は電気が26~168円、 ...
2025年9月使用分から、全国で電気やガスの料金が一斉に値上がりします。なぜ料金が上がるのか、不思議に感じる人も多いでしょう。この背景には政府の補助金縮小や燃料価格の上昇など、いくつかの要因があります。
値上がりの理由、日本のエネルギー事情、そして家庭でできる工夫を考えてみましょう。
2025年9月、料金はどれくらい上がる?
2025年9月分の電気・ガス料金は、大手電力10社と都市ガス大手4社で一斉に値上がりします。直接の原因は、政府の補助金縮小です。

地域ごとに料金に差があり、特に北海道電力は全国で最も高い水準となっています。
値上がりする3つの理由
理由1:補助金の縮小
政府は家計の負担を軽くするため補助金を出していましたが、2025年8月から段階的に縮小されたことで、私たちが負担する額が増えました。
理由2:燃料価格と円安の影響
日本の電気の約7割は石炭やLNGを燃やす火力発電で作られています。燃料を海外から輸入しているため、国際価格の上昇や円安で輸入コストが増え、料金に反映されました。
ガスも同じく輸入依存度が高いため、価格が変動しやすいのです。
理由3:再生可能エネルギーの普及費用
太陽光や風力の普及を進めるために「再エネ賦課金」を国民全体で負担しています。この負担金の単価が上がると、電気代も上昇する仕組みになっています。
日本の電気とガスの仕組み
- 電気:発電の約7割が火力発電、約8.5%が原子力、約21.7%が再生可能エネルギーです。
- ガス:都市ガスのほとんどは液化天然ガス(LNG)を海外から輸入して作られています。
日本は資源の自給率が低いため、国際的な情勢や為替の変化が生活に直結しています。
家庭でできる省エネ
料金の値上がりを受け、家庭でできる対策も大切です。不要な電気をこまめに消す、冷暖房の温度を工夫する、テレビをつけっぱなしにしないなど、小さな積み重ねが光熱費の節約につながります。ガス代も、お風呂のお湯を出しっぱなしにしないなどで減らすことができます。

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同じ時期、欧州でもエネルギー価格が上がり、各国政府が補助策を見直す動きが出ています。エネルギー問題は日本だけでなく、世界共通の課題となっています。
まとめ
- 2025年9月、全国で電気・ガス料金が一斉に値上がり
- 背景には補助金縮小、燃料価格上昇、円安の影響
- 日本の電力は火力発電が中心で、輸入燃料への依存が高い
- 地域差があり、北海道電力の料金は特に高い
- 家庭での省エネの工夫が、家計の負担を減らす第一歩
今回の値上がりをきっかけに、家庭でエネルギーとお金の関係を考えてみましょう。どうして地域ごとに料金が違うのか、なぜ世界の情勢が日本の光熱費に直結するのかを調べてみると、経済の仕組みがより身近に感じられます。家族で電気代の明細を見ながら話し合うことは、社会のニュースと自分たちの暮らしを結びつける良い機会になります。