企業も学生も大変?2026年卒採用の早期化・長期化問題
株式会社学情のプレスリリース(2025年7月14日 10時00分)2026年卒採用の「難易度が高い」と感じている企業が8割超。「売り手市場で母集団の質量低下」「早期化と長期化、二極化進み読みづらく」
みなさんは「働くこと」や「就職活動」について、どれくらい知っていますか。2026年卒の採用をめぐり、企業が人手不足を感じるというニュースを見たことがあるかもしれません。しかし「人手不足だから誰でも採用される」というイメージは正しいのでしょうか。
実は、社会が変化しても、企業が大切にする人物像や求める力はそれほど変わりません。企業が採用に苦戦する理由や、どんな若者が必要とされているのでしょう。
2026年卒採用が難しい背景
売り手市場の続く就活
現在、就職市場は学生にとって有利な「売り手市場」が続いています。つまり、企業よりも学生の方が立場が強い状況です。そのため、企業が内定を出しても学生に断られるケースが増えています
学生の数と質が問題に
企業の多くは、「応募してくる学生の数や、スキルが減っている」と感じています。さらに、いろいろな企業が多様な採用方法を使い始めたため、応募の母集団そのものが小さくなっているのです。
採用の早期化・長期化
採用活動そのものがどんどん早く始まり、しかも終わるまでに時間がかかるようになっています。たとえば、以前よりもインターンシップを通じて早く内々定を出したり、1年を通して応募を受け付ける「通年採用」を取り入れる企業も増えています。
人手不足でも「誰でもいい」ではない理由
人手不足とはいえ、どの企業も「誰でもいい」と採用するわけではありません。本当に求められるのは仕事を覚える意欲、変化に対応できる柔軟さ、基本的なビジネスマナー、そしてチームワークの力です。
求められる力 | 理由・内容 |
---|---|
コミュニケーション力 | 意見を伝え合い、協力して働くために必要 |
学び続ける力 | 社会や技術の変化についていくため |
チームワーク | 課題をみんなで解決する力 |
基本マナー | あいさつや時間を守るなど信頼を築く行動 |
柔軟性・適応力 | 新しい環境でも前向きに行動できるか |
新しい採用の動き:通年採用と幅広い人材
最近は「新卒」だけでなく、「既卒」「第二新卒」など20代を広く対象とした「通年採用」を導入する企業が増えています。
調査では735社中、約52%が既に通年採用を始め、約25%が検討中です。職歴や年齢だけでなく、「どんな力を持っているか」「どう学ぶ意欲があるか」が一層重視され始めています。

就職活動で大切なこと
- 早めに業界や企業の情報を集め、自分に合う職場を見つける
- 採用スケジュールが早いので、大学生活の早い時期からインターンや自己分析をする
- 経験だけでなく「挑戦したい」「成長したい」という気持ちを伝える
最近の関連ニュース
2026年卒採用では、外国人留学生の受け入れ拡大やオンライン面接の普及、ワークライフバランス重視など多様な働き方が広がっています。企業は新しい人材を確保するため、教育プログラムや研修内容も見直しています。
まとめ
- 2026年卒は「売り手市場」で企業は採用が難しい
- 人手不足でも基礎的な能力や意欲が重視される
- 通年採用や第二新卒へのチャンスが増えている
- 早期準備や情報収集が今まで以上に重要
社会や働き方はどんどん変わります。自分の「得意」を見つけて伸ばしたり、興味のある分野を探して挑戦し続けることが大切です。
学校の授業や部活動、アルバイトなど日常生活にも成長のヒントがあります。「どんな人が社会で必要とされるのかな?」と思ったらニュースを読んだり、大人に話を聞いたりしてみてください。これからの社会でどんな自分になりたいか、ぜひ考えてみましょう。