人口減少の壁を越えた!山梨県早川町に初コンビニオープン!

“日本一人口の少ない町”に初のコンビニ開店 町民は大喜び 「たくさんあって選べない」 山梨・早川町 - YouTube

日本一人口の少ない町、山梨県早川町に初めてのコンビニが8日、誕生しました。町内での買い物はこれまで温泉施設に隣接した売店と移動販売のみで、町民は「買い物の楽しみが増えた」と期待を寄せています。(2025年9月8日YBSワイドニュースで放送)YBSニュースhttps://news.ntv.co.jp/n/ybs#コ...

「近所で気軽に買い物できる場所がほしい」と思ったことはありませんか。
山梨県早川町は住民が約800人と、日本で最も人口が少ない町です。2025年9月、そんな町に初めてコンビニエンスストアが誕生しました。商店がなく不便だった日常が一変し、生活に必要な品物を町内で買えるようになったのです。
早川町のコンビニ開店の背景、人口が少ない地域に出店が難しい理由、そして地域経済に与える影響を考えてみましょう。

早川町に生まれた「はじめてのコンビニ」

早川町は山梨県の山間部にあり、住民の多くは高齢者です。2016年に1,125人いた人口は、2025年には812人となり、10年で約3割減りました。日用品や食料品を買える店は約10年前に閉店し、住民は片道1時間かけて隣町の身延町まで行かざるを得ませんでした。

コンビニ開店の経緯と実際

町と南アルプスふるさと活性化財団が中心となり、直売所を改装して「ヤマザキYショップ麓の直売所」として2025年9月8日に開店しました。従来の直売所は地元野菜や加工品が中心でしたが、新しい店舗ではパンや弁当、日用品など約1000種類をそろえ、品ぞろえは従来の3倍になりました。
開店当日には多くの住民が訪れ、「町で必要なものが買える」「遠出しなくてもよい」と歓迎の声が上がりました。

商品補充のしくみと課題

山間地という条件から、物流には工夫が必要です。山崎製パンが一度、隣町の系列店に商品を運び、そこから財団の職員が町まで配送する方法を導入しました。
町と財団が費用を分担し、施設整備や地元雇用にもつなげています。

コンビニ出店の指標と人口の壁

大手コンビニチェーンは出店にあたり、商圏人口(半径500~1000メートルで2,000~6,000人)、交通量、競合店の有無、売上見込みなどを重視します。人口が少ない地域では来店者が限られ、売上確保が難しくなります。
さらに人件費や物流コストの負担が大きく、採算がとれないため、多くのチェーンは出店を見送ります。

商店の存在が地域にもたらすもの

今回のコンビニ開店には、「買い物の利便性向上」「地元産品の販売拡大」「高齢者の生活支援」など多くの効果がありました。町の人口減少に歯止めをかけるきっかけや、地域経済を支える事例となっています。全国的にも、小規模商圏向けの店舗形態を導入する流れが広がっています。

まとめ
  • 早川町は日本で最も人口が少なく、減少が続く
  • 町と財団の協力で2025年9月に初のコンビニが誕生
  • 商品補充には特別な物流ルートを採用
  • コンビニ出店には商圏人口や売上見込みが重要な指標
  • 人口が少ないと採算がとれず、多くの地域で出店が難しい
  • 商店の存在は生活基盤や地域経済に直結

人口が少なくても、行政や住民の努力で商店を実現できることが示されました。通常は出店が難しい地域でも、生活を支え、経済を動かす場になるのです。今後、こうした店舗を続けるには、地元の利用促進や観光客の取り込み、物流の効率化といった工夫が求められます。
身近な商店やコンビニがどのように地域を支えているのかを考え、全国の似た取り組みに注目してみてください。

アメリカと日本の経済の違いはなぜ?」 こうした疑問を持つことが、社会を理解する第一歩です。ニュースの裏側にある「なぜ?」を考えると、世界とのつながりが見えてきます。