年賀状の新たな形 (愛知 中1 かりんとうさん)

かりんとうさん 中学1年生(愛知県)

受講生  [所属: さま]

読んだ記事

年賀はがきが「みやげ」になる街・鎌倉:年賀状じまい時代の郵便局の工夫

全国では年賀状の発行枚数が大きく減っています。デジタルでの連絡が一般化し、企業や個人の間で「年賀状じまい」も広がっています。一方で、神奈川県鎌倉市では年賀はがきの販売が増えています。なぜ、全国的には縮小している市場で、鎌 […]

記事を読んでわかったこと、知ったこと

最近、年賀状離れが加速している中、神奈川県鎌倉市では年賀状の販売数が増えている。年賀状はかつて日本の郵便事業全体の売上の1割前後にあたる重要な収入源だった。2010年代前半まで年賀はがきの発行枚数は毎年30億枚を超えていたが、2025年では10億7千万と一気に減少している。
その理由としてSNSで代替できるようになった点が挙げられる。年賀状の起源は平安時代、遠方にいて会えない相手への年始の挨拶をするために手紙が使われていた。だが、SNSが多くの人に普及した現在では手紙や葉書など書かなくともメールやLINE等で簡単に連絡が取れてしまう。
そのため年始の挨拶もどんなに遠くにいたってSNS上で通じていれば簡単に「あけおめ」を言うことができるのだ。

そんな中、年賀状の販売が伸びている地域がある。神奈川県の鎌倉市だ。2024年は18万枚、2025年では20万枚と増加している。その理由として外国人による「お土産需要」がある。鎌倉市では地域の限定デザインが駅近の立地をいかして販売されている。観光客が数十枚をまとめ買いし1万円分ほどになる場合もあるそうだ。
年賀状は新しい役割を持ち始めたのだ。

記事を読んで思ったこと、考えたこと

今までの役割では売り上げが伸びなくとも、新たな役割を持たせ、新たなターゲットに売り込んでいくということが勉強になった。確かに「あいさつ」という役割では使われなくなっていくが、 「観光」という新たな役割では、今観光客が増えている日本にとっていいアイディアになる。
ただ、メールなどのSNSでメッセージを簡単に送るのではなく、ハガキを出すという行動に私は価値があると考える。手紙を出すというのは、わざわざ手間をかけて挨拶をすると言うことで、簡単に挨拶ができる今だから昔よりも価値が上がったのではないだろうか。それにデータ上ではなく実際にものが手元に残ると言うのはエモい。

観光客に文化を知ってもらえるから、お土産としての需要を作るのは大切だが、個人的に日本から年賀状で挨拶をするという文化が消えないでほしいと思う。

この記事を読んで、自分の生活や将来にどう活かしたい?

この記事を読んであいさつの変化を知ることができ、年賀状の新しい形を学ぶことができた。「外国人向けの観光」と言う視点を自分の探究活動、総合的な学習のアイディアに活かしていきたい。
例えば、学校の地域にある、商店街などだ。日本人に対して商売をしていて活気がなくなってきている商店街で英語表記を増やしてみたり、英語の観光マップを作ってみたりして外国人を呼び込みをしてはどうだろう?集客数を増やすきっかけになるかもしれない。
また、鎌倉の「限定デザイン」というアイディアから、その地域ならではのものを売っている店をマップにリストアップしてもいいかもしれない。例えば愛知県瀬戸市の商店街なら、瀬戸の焼き物などだ。さまざまなところでこの「外国人向け」の視点は使えそうだ。
また、私は年に一回の年賀状のみで繋がっていた人もいた。そのような人との繋がりはどうなるのだろうか、紙を送るという行動の価値はどう変化していくのか、という新たな疑問を持つことができた。
世の中の動きをよく観察して調べていきたい。