選挙の翌日、日経平均は過去最高更新!与党圧勝と市場の反応

日経平均株価、上げ幅一時3000円超 自民圧勝受け初の5万7000円台 - 日本経済新聞

9日の東京株式市場で日経平均株価が急伸した。上げ幅は前週末比で一時3000円を超え、取引時間中として初の5万7000円台を付ける場面があった。衆院選で自民党が大勝し、高市早苗首相による政策の実現性が高まったことが好感された。前週末の米株高も追い風となった。衆院選では自民党が単独で定数の3分の2を上回った。参院が否決した法案の衆院での再可決が可能となり、高市政権が掲げる財政拡張的な政策が進めやす

2026年2月8日に行われた衆議院選挙で、自民党が単独で衆議院の3分の2を超える議席を獲得しました。これにより、高市早苗首相は極めて安定した政権基盤を得たと報じられています。
選挙結果を受けた翌週の金融市場では、大きな動きが見られました。株式市場では日経平均株価が史上最高値を更新する一方、為替市場では円安が進み国債市場では金利が上昇しました。政治の安定を評価する動きと、日本の財政状況を警戒する動きが同時に表れた形です。

なぜ同じ選挙結果に対して、市場は「期待」と「警戒」という異なる反応を示したのでしょうか。政治と経済のつながりを整理しながら、その背景を見ていきます。

Q. 高市政権の衆議院選挙圧勝の翌営業日(2026年2月9日)、日経平均株価は「歴代5位」となる記録的な上昇幅を見せました。その上げ幅(前日からの上昇額)はいくらだったでしょうか。

A. 約 1,200円
B. 約 1,800円
C. 約 2,100円

→ 正解は C. 約 2,100円 です。

2026年2月9日、日経平均株価は前週末より2,110円26銭値上がりし、歴代5位の上昇幅を記録しました。「自民党単独で316議席」という圧倒的な勝利を受け、投資家が一斉に日本株を買い戻したためです。
なお、過去の歴代上昇幅トップ4は以下の通りです。

<日経平均株価 歴代上昇幅ランキング>

  1. +3,217円(2024年8月6日):歴史的暴落の翌日の急反発
  2. +2,894円(2025年4月10日):米国の関税一時停止発表を好感
  3. +2,676円(1990年10月2日):バブル崩壊局面での自律反発
  4. +2,175円(2025年10月6日):高市氏の首相就任(第1次)直後の「高市トレード」
  5. +2,110円(2026年2月9日):今回の衆院選圧勝(第2次高市政権の基盤確立)

トップ5のうち、2回が高市首相に関連する動きであることがわかります。なぜこれほど市場は高市政権に反応するのでしょう。

政治の安定はなぜ株価を押し上げるのか

株価は、企業が将来どれだけ利益を上げられるかという見通しに大きく左右されます。選挙で与党が大勝すると、政権運営が安定し、予算や法律が比較的スムーズに成立しやすくなると受け止められます。

企業にとっては、税制や規制の方向性が見えやすくなることが重要です。将来のルールを予測しやすくなれば、設備投資や人材採用といった中長期の計画を立てやすくなります。今回の選挙後、日本株が幅広く買われた背景には、「政治の安定が企業活動を後押しする」という市場の判断がありました。

高市政権が掲げる「積極財政」の内容

高市首相は、景気や国民生活を下支えするために、国が積極的に支出する姿勢を示しています。報道で整理されている主な政策の方向性は、次の三つです。

  • 家計への支援
    食料品の消費税率を一時的にゼロにする案の検討加速や、ガソリン税や所得税の負担軽減策が議論されています。物価高で負担が増えている家計を支える狙いがあります。
  • 成長分野への投資
    半導体や人工知能、サイバーセキュリティーなど、経済安全保障に関わる分野に国が主導して資金を投じる方針が示されています。
  • 防衛力の強化
    防衛費を国内総生産に対して2%の水準まで引き上げる計画が進められています。

これらの政策は、国が積極的にお金を使うことで景気を刺激し、企業の売上や雇用を支える効果が期待されています。こうした期待が、株価を押し上げる要因の一つになりました。

でも警戒感も...

一方で、選挙後の市場では円安が進み、国債の金利も上昇しました。これは、市場が日本の財政状況に注意を向けていることを示しています。なぜ、株価が大きく上昇するほどの積極的な政策が示されているにもかかわらず、財政への警戒が強まるのでしょうか。

理由の一つは、日本の政府債務残高が非常に大きいことです。国と地方を合わせた借金は、国内総生産と比べて2倍を超える水準にあります。この状態で減税や支出拡大を進めると、将来返済すべき借金がさらに増える可能性があります。

また、金利が上がると、過去に発行した国債に対する利払いの負担も増えます。投資家は、将来的に増税が必要になるのではないか、あるいは通貨の価値が下がるのではないかといった点を意識しやすくなります。その結果、株が買われる一方で、円や国債が売られる動きが同時に起こりました。

まとめ
  • 衆議院選挙で自民党が圧勝し、高市政権は安定した政権基盤を得た
  • 政治の安定と積極的な経済政策への期待から、株価は史上最高値を更新した
  • 高市政権は家計支援や成長分野への投資、防衛力強化を進める方針を示している
  • 一方で、政府債務の大きさから、円安や金利上昇といった警戒の動きも出ている
  • 市場は成長への期待と財政リスクを同時に見て反応している

今回の選挙後の動きは、政治と経済が単純に一方向で動くわけではないことを示しています。株価が上がった理由だけでなく、為替や金利がどう動いたかを合わせて見ることで、市場が何を評価し、何を心配しているのかが見えてきます。

ニュースに触れるときは、株価だけでなく、国の借金や金利の動きにも目を向けてみてください。もし自分が政策を決める立場だったら、景気を支えるための支出と、将来の負担を抑える工夫をどのように両立させるか。そうした視点で考えることが、経済を深く理解する手がかりになります。