【One Health Economy labo #10】 1,000円で、人・動物・環境のどの健康をえらぶ?
はじめに
おこづかい、ポイント、クーポン…。
「自由に使っていいよ」と言われた1,000円を、あなたならどう使いますか?
カフェで一息つく。
本やマンガを買う。
推しのグッズを買う。
寄付やクラウドファンディングに回す。
どれも「正解」ですが、その選択は、小さなスケールの One Health Economy、つまり人・動物・環境のどの健康をどれくらい応援するか、という選択にもなっています。
今回は、1,000円という身近な金額を通して、「人・動物・環境の健康をどうえらぶか?」を、いっしょに考えてみましょう。
One Health 特集記事一覧
1,000円って、どれくらいの「力」?

ねえベアさん、ピーちゃん。1,000円ってさ、「大金」ってほどじゃないけど、「何に使うかちょっと悩む額」じゃない?
ランチ1回、カフェ2回、本1冊、ガチャ数回…って感じ。

そうですね。毎日の生活を劇的に変えるほどではないけれど、「今日はどう使おう?」と考えたくなるラインの金額です。

だからこそ、「One Health 的に使う」って言われても、大きな寄付や投資じゃなくて、「日常の選択」をイメージしやすいのが、1,000円くらいなのよ。

なるほどね。
じゃあワタシたちで、「人」「動物」「環境」の3つの健康それぞれを意識した使い方、考えてみない?
人の健康をえらぶ1,000円

まずは「人の健康」。
1,000円あったら、どんな使い方があるかな?


人の健康には、「からだ」「こころ」「社会とのつながり」も含まれるわ。
気になる友だちと一緒にご飯を食べに行く1,000円も、こころの健康と人間関係の健康を支える使い方と言えるわね。

たしかに、コンビニのスイーツをシェアしておしゃべりする1,000円も、「心の健康への投資」って考えると、ちょっといい感じがしてきたかも。
動物の健康をえらぶ1,000円

じゃあ、「動物の健康」を応援する1,000円って、どんな使い方があるんだろう?

たとえば、
- 保護犬・保護猫カフェの利用料や、動物保護団体への小さな寄付
- 動物実験を減らす取り組みをしているコスメ・日用品を選んで買う
- 動物福祉に配慮した畜産(アニマルウェルフェア)製品を選ぶ
こうしたお金の使い方は、「動物の健康と福祉」を応援する1,000円になります。

「何を買うか」は、「どんな生産のしかたや価値観を応援するか」というメッセージにもなるの。
見えないところで、動物への扱いが大きく違う場合もあるから、ラベル表示などから情報を拾って選ぶこともできるわね。

ベアさん、クマとしては、どんな1,000円の使い方をしてもらえるとうれしい?

ボクとしては、「クマを追い払うための費用」だけじゃなくて、森を守る活動や、野生動物との距離の取り方を学ぶイベントなんかにお金が回ると、とてもありがたいですね。
「クマ=こわい存在」だけじゃない使い方をしてもらえると、ホッとします。
環境の健康をえらぶ1,000円

じゃあ最後は、「環境の健康」をえらぶ1,000円。
これは、なんとなくイメージしやすいな。エコっぽい買い物、みたいな。

そうね。たとえば、
- マイボトル・マイカップを買って、ペットボトルや使い捨てカップを減らす
- 長く使えるもの(修理しやすい家電や、丈夫な文具など)を選ぶ
- 地元の農家さんの野菜や、フェアトレードの商品を買う
こうした使い方は、「環境の健康(=自然や資源の状態)」を応援する1,000円になるわ。

環境への負荷が減れば、最終的には人や動物の健康にもいい影響がありますからね。
山や川がきれいに保たれることは、クマや他の野生動物にとっても、とても大きな意味があります。

たしかに、「環境の健康」って、遠い未来の話みたいに感じてたけど、1,000円の選び方の積み重ねで、少しずつ差がついていくんだね。
1,000円は、どこか一つだけじゃなくてもいい

ここまで話してみて思ったけど、「人」「動物」「環境」のどれか1つだけをえらばないといけない、ってわけじゃないんだよね?

その通り。
One Health の考え方は、「人か動物か環境か」の三択ではなく、「バランスよく、つながりを意識して健康を考えよう」というアプローチなの。

たとえば、こんな1,000円の使い方もありますね。
- 森を守る団体のグッズ(環境・動物)を買って、自分のモチベーションアップにもする(人・心)
- ちょっと健康的なごはん(人)を選びつつ、フェアトレードの食材(環境・生産者)をえらぶ
- 動物福祉に配慮した卵や牛乳(動物)を買って、家族で料理して一緒に食べる(人・心)

あ、今のいいかも。
「この1,000円で、人と動物と環境のどれがどれくらい元気になるかな?」って考える癖をつける感じ。

そうやって、普段の小さな支出に「One Health のメガネ」をかけてみると、自分のお金の使い方が、世界のどこにどうつながっているか、少しずつ見えてくるわ。
今回のまとめ

今日の話で、1,000円って「ただのおこづかい」じゃなくて、「人・動物・環境のどの健康を応援するかを決めるリモコン」みたいにも感じられてきたよ。


今日のおしゃべりから見えてきたことを、少しだけ整理してみましょう。
今度、コンビニやオンラインショップで1,000円くらいの買い物をするとき、「これは、誰のどんな健康を応援してるかな?」と、ほんの少しだけ考えてみてもらえたらうれしいです。
- One Health は、人・動物・環境の健康がつながっている、という考え方。
- 1,000円の使い方は、小さなスケールの「One Health Economy」を動かす選択。
- 「人」「動物」「環境」のどれか一つだけでなく、バランスやつながりを意識した選び方もできる。
次回予告

1,000円の使い方を考えてみたら、「じゃあ、もっと長い時間で見たとき、ワタシたちはどんな世界をえらびたいんだろう?」って気になってきたよ。
10年後とか30年後の自分に、「こんな世界を残せてよかった」って思ってもらえる選び方って、どんななんだろう?

ボクも、未来のこどもたちや動物たちがどんな世界に生きるのかを想像しながら、今の選択を見つめ直してみたいです。

それなら、次回のテーマは「10年後・30年後のわたしに、どんな世界を見せたい?」にしましょう。
未来の自分や、まだ見ぬ誰かの健康と幸せを思い描きながら、One Health Economy のこれからを一緒に考えていきたいわね。

