モス、営業利益98%減の衝撃 「手作り感」にこだわるジレンマ:外食を取り巻く厳しい事情(2/2 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
モスバーガーが赤字に転落した。原材料費の高騰や急速な円安によるコスト増が利益を圧迫したが、同社特有の事情もある。消費経済アナリストが解説。
みなさん、ハンバーガーは好きですか。
人気のファストフードチェーン、モスバーガーが1年間で大きな損を出しました。
2022.4月から2023.3月の間の営業利益(会社のもうけ)は前の年と比べて98.8%減の4,100万円。
赤字(損)の金額は3億1700万円!
その理由は何でしょう。
材料の値段が上がったり、円安になったりして、いろいろなことにお金がかかってしまったからです。モスバーガーは、手作り感を大切にしています。だから人をたくさん雇う必要があるので、その人達に給料を払わないといけません。
また、広告や宣伝の計画も上手くいかなかったようです。モスバーガーは2回も値段を上げましたが、高くなった材料の値段に対応できなかったんです。お店や商品の広告や管理にかかるお金も増えました。
これからは、高い値段の商品を作ったり、広告の計画を見直したりする必要があります。将来に向けて、新しい試みもする予定とのことです。
おいしいハンバーガーを作るために、会社はたくさんお金をかけています。だけど、お金をかけてももうけより損が出てしまうこともよくある話。いい商品を作ればもうかるというわけではないのが商売のむずかしいところであり、面白いところなのではないでしょうか。
下の図はモスバーガーが発表した決算発表資料です。なににお金がかかったのかが説明されています。