完成間近のマンション解体… その理由
国立、完成目前マンション解体…積水ハウスの過ち、街の歴史と住民の反対を軽視 | ビジネスジャーナル
東京・国立市のほぼ完成済の新築マンション「グランドメゾン国立富士見通り」が、来月の引き渡し開始を目前に控え解体を決定するという異例の事態が起きている。周辺住民から景観の悪化などを理由に反対の声があがっていた。
みなさんはどんなおうちに住んでいますか?眼の前に急に大きなビルができて、見える景色が変わったらどう思いますか?
東京の国立市で新築マンションがほぼ完成したにもかかわらず、解体されることが決まりました。景観の悪化を懸念する住民の反対が原因ですが、なぜこんなことになってしまったのでしょう?
マンション解体の決定
国立市の「グランドメゾン国立富士見通り」は、ほぼ完成していたにもかかわらず解体が決まりました。景観悪化を理由に住民からの反対が強まり、積水ハウスはマンションを壊すことを決めました。
景観とは、景色・風景という意味です。
国立市の景観保護政策
国立市は、景観保護に力を入れていることで知られています。景観づくり基本計画に基づき、街の美しい眺望を守るためのルールがあります。特に富士見通りは景観上重要な道路として指定されており、建物の高さやかたちに厳しいきまりがあります。
積水ハウスの対応
積水ハウスは住民への説明不足や景観への配慮を欠いたとして、解体を決定しました。景観悪化の指摘を受け、10階建てから9階建てに変更するなどの対応を行いましたが、十分な説明がなく、住民の反発が続きました。
積水ハウスは、今回の問題で、この高級マンションシリーズ「グランドメゾン」のイメージが悪くなることを防ぎたいということもあって解体することになったのでは、という意見もあります。ここまでかかったお金は100億円以下くらいだということです。金額としてはとても大きなものですが、積水ハウスという大きな会社としては大ダメージというわけでもないようです。
お金を失うより、イメージが悪くなることを防ぐことを優先したと言えるでしょう。
住民の反応
住民は、富士山の眺望を守るために強い反対の声を上げました。SNSでも話題となり、多くの住民が裁判をすることを考えるまでになったのです。
まとめ
- 国立市の新築マンションが解体されることに
- 景観保護政策が背景に
- 積水ハウスの説明不足が問題
- 住民の強い反対が決定打
マンション建設や景観保護の重要性について考えてみましょう。街が発展していくことは素晴らしいことです。しかし、住んでいる人たちの想いについても考えないと今回のような問題になることもありえます。
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