はじめに

教育資金の話は、「いくらかかるのか」「何を選べばいいのか」から考え始めると、かえって不安が大きくなりがちです。
この特集では、貯金・学資保険・投資・習い事といった個別の手段を比べる前に、教育とお金をどう整理して考えるかを、会話を通じて掘り下げていきます。
全10回を通して、家庭ごとの価値観や家計に合った「教育資金の考え方」を見つけることを目指します。それぞれの家庭において「納得できる」判断軸をつくるための特集です。

【特集:教育資金】#02 教育費のピーク ― いつ・どこで一番きつくなるのか

教育資金を考えようとすると、多くの人が最初に「総額はいくらかかるのか」を調べ始めます。しかし実際に家計を圧迫するのは、合計金額そのものよりも、「いつ」「どれくらいの重さで」教育費がのしかかってくるかです。
この回では、教育費が一気に重くなるタイミング、いわば「教育費の山」を整理します。そして、なぜその山を先に知っておくことが、教育資金を考えるうえで重要なのかを考えていきます。

なんとなく不安、の正体
ブルさん
ベアさん
ブルさん
ピーちゃん
教育費には、いくつもの「山」がある
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

多くの人がそうなの。でも、この二ついいところに気づいたわね。教育費の山は、学年が上がるにつれて少しずつ高くなっていくの。ざっくり整理すると、こんなイメージになるわ。

  • 小学生:比較的なだらかな山。給食費や習い事が中心
  • 中学生:塾代や部活関連費で、山がはっきりし始める
  • 高校生:授業料と塾代が重なり、山が一段高くなる
  • 大学生:学費が最大の山。入学時の一時金も大きい
ブルさん
ベアさん
兄弟姉妹がいると「山の数」が増える
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

そうなのよ。一人っ子じゃない家庭は、「山が高くなる」というより「山が重なる期間が長くなる」ことが多いの。だからこそ、総額よりも「いつ重なるか」を先に把握することが、さらに重要になるわ。

一番きついのは「山の重なり」
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

多くの家庭が見落としがちなのが、「山と山が重なる瞬間」。高校の授業料や塾代を払いながら、同時に大学入学の準備が始まる。
この時期が、家計にとって一番きつい登りになることが多いの。

ブルさん
ベアさん
大事なのは「一番高い山」より「一番きつい登り」
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

教育資金を考えるときに大切なのは、「一番高い山」ではなく、「一番きつい登り」を先に知ること。その登りに合わせて、どう備えるかを考えるのが、教育資金の考え方なの。

今回のまとめ
  • 教育費は一定ではなく、時期ごとに「山」として現れる
  • 小・中・高・大で、山の高さは大きく違う
  • 高校から大学にかけて、山が重なる時期が最もきつい
  • 兄弟がいる家庭は、山が重なる期間が長くなりやすい
  • 総額よりも「どの登りが一番きついか」を知ることが重要
ピーちゃん

教育費は、静かに少しずつ積み上がって、ある時期に大きな山になるの。その山の形を知らないまま準備すると、不安だけが先に立ってしまう。
でも、先に山の高さと登りを知っていれば、登り方は選べるわ。兄弟姉妹がいる場合は、山が重なる期間が長くなりやすいから、なおさら「いつきつくなるか」を先に見ておくことが大事よ。
次は、その登りにどう備えるかを、具体的に考えていきましょう。

次回予告「学資保険」
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

次回は、多くの家庭が最初に考える「学資保険」。安心と引き換えに、何を選んでいるのかを整理してみるわ。