はじめに

教育資金の話は、「いくらかかるのか」「何を選べばいいのか」から考え始めると、かえって不安が大きくなりがちです。
この特集では、貯金・学資保険・投資・習い事といった個別の手段を比べる前に、教育とお金をどう整理して考えるかを、会話を通じて掘り下げていきます。
全10回を通して、家庭ごとの価値観や家計に合った「教育資金の考え方」を見つけることを目指します。それぞれの家庭において「納得できる」判断軸をつくるための特集です。

【特集:教育資金】#04 教育資金 × NISA ― 「増やす」をどう使うか

教育資金の準備といえば、貯金や学資保険が定番でしたが、最近はNISAで積み立てて準備する家庭も増えています。一方で、教育費は減ったら困るお金でもあり、投資に回すことに不安を感じる人も少なくありません。
この回では、NISAという選択肢が広がっている背景を整理し、教育資金の中で「増やす」をどう位置づけると無理がないのかを考えていきます。

増やすって言うけど、教育費に使っていいの?
ブルさん
ベアさん
ブルさん
ピーちゃん
なぜNISAという選択肢が出てきたのか
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

背景は複数あるわ。特に大きいのは、この3つね。

  • 教育費の山が来るまで10年以上ある家庭が多い
  • 毎月の積立なら、価格変動の影響を抑えやすい
  • 貯金だけでは増えにくいという現実が意識されやすくなった
ブルさん
ベアさん
NISAは「一回で決める」ものではありません
ブルさん
ベアさん
ブルさん
ピーちゃん

その理解でいいのよ。毎月少しずつ積み立てると、高いときも安いときも買うことになるので、特定のタイミングに左右されにくくなるの。これを時間分散と呼ぶわ。
ただし、分散しても元本割れがゼロになるわけではないわ。だからこそ「どのお金に使うか」が重要なの。

教育費でNISAを使うなら、最初に決める3つの前提
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

大前提として、次の3つは決めておくといいわ。

  • 使う時期が近いお金はNISAに入れない
  • 教育資金専用として目的を分けて管理する
  • 元本割れの可能性を理解したうえで金額を決める
ブルさん
ベアさん
貯金・学資保険・NISAは「役割」で並べると分かりやすい
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

その整理ができれば十分よ。比較するときは、商品名よりも役割で考えるの。すると、迷いが減るわ。

  • 貯金:近い将来に使う教育費、急な支出、生活防衛
  • 学資保険:教育資金の一部を確実に確保する守り
  • NISA:時間を使える教育資金に「増やす役割」を持たせる
ブルさん
今回のまとめ
  • 教育費にNISAが増えた背景には「時間を使える家庭が多い」ことがある
  • NISAは一括ではなく、積立で時間分散しやすいのが特徴
  • 教育資金の中でも、使う時期が近いお金には向きにくい
  • 大切なのは、貯金・学資保険・NISAを「役割」で分けて考えること
ピーちゃん

NISAは、教育資金を増やすための道具なのよ。守りたいお金まで任せる必要はないけれど、時間を使える部分に役割を持たせれば、家計の助けになることもある。
怖さを我慢して使うのではなく、守りと増やすを分けて、納得できる範囲で使うことが大切です。

次回予告「教育資金をNISAで準備?」
ブルさん
ベアさん
ピーちゃん

次回は、「貯金だけ」で教育資金を準備する場合のメリットとデメリットを、もう一段丁寧に整理していきましょう。