【One Health Economy labo #11】 10年後・30年後のわたしに、どんな世界を見せたい?
はじめに
10年後のワタシ」「30年後のワタシ」。
少し先の自分の姿を想像すると、「そのとき、この世界はどうなっていてほしいかな?」という問いが自然と浮かんできます。
その世界は、いまのわたしたちの「食べ方」「働き方」「移動のしかた」「お金の使い方」、そして街や会社の「お金の配分」が積み重なって形づくられていきます。
今回は、「10年後・30年後のわたしに、どんな世界を見せたい?」という問いから、わたしたちの One Health Economy の未来を、いっしょに見つめてみましょう。
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未来のワタシ、何て言ってる?

ねえベアさん、ピーちゃん。もしさ、30年後のワタシが今のワタシを見たら、なんて言うと思う?
「おい、もっとちゃんと考えといてよ!」って怒られるかな。

ボクは、「まあまあ、思ったより悪くない世界にしてくれたね」と言われたいですね。
完璧じゃなくても、「よくやったよ」と言ってもらえるくらいが理想です。

10年後のワタシには、「まだもうちょっと頑張れる?」って言われそう。
30年後のワタシには、「あのときの小さな選択が、今の暮らしにつながってるよ」って言われたいな。

いいわね。
未来の自分から見て、
- 「あのとき、何も考えずに流されてしまった」と感じるのか
- 「完璧じゃなかったけど、できる範囲で動いていた」と感じるのか
その違いは、今のわたしたちの「小さな選択」が積み重なった先に生まれるの。
だから今日は、「未来のワタシにどんな世界を見せたい?」という問いを、
少しだけ言葉にしてみましょうか。
未来の健康と、未来のお金の話

未来の世界って聞くとさ、「病気になったときにちゃんと医療が受けられるか」とか、「年金って本当にもらえるの?」とか、そういう不安が真っ先に出てきちゃうんだよね。

10年後・30年後のワタシには、「なんとかなるでしょ」じゃなくて、「まあ、これなら暮らしていけるか」くらいには思っていてほしいなあ。

未来の健康とお金は、今のわたしたちの One Health Economy の積み重ねで決まっていくわ。
たとえば、
- 食事や運動、働き方の積み重ね → 将来の医療費や働ける年数
- 街の公園や環境への投資 → 熱中症リスクや災害リスク
- 社会全体の税金の使い方 → 医療・介護・子育て・環境への支え方
こうしたものが何十年かけて、「未来の健康資本」の残高をつくっていくの。

ワタシたちの「今日の夕飯」「今日の働き方」「今日のお金の使い方」が、未来のワタシの生活費とか医療費とか、街の姿にまでじわじわ効いてくるってことか…。
10年後・30年後、どんな風景が残っていてほしい?

未来のワタシに見せたい「風景」って、なんだろうね。
ワタシは、子どもと一緒に歩ける公園とか川沿いの道が、ちゃんと残っててほしいな。

ボクは、
- 夏は暑いけれど、なんとか工夫しながら外で散歩できるくらいの気候
- 豪雨のときも、「備えと仕組み」があって、命が守られる街
- クマや他の野生動物とも、適切な距離を保てている地域福祉に配慮した畜産(アニマルウェルフェア)製品を選ぶ
といった「ちょっと大変だけど、工夫すれば暮らしていける世界」を見たいです。

あとは、地元のお店や商店街も、全部じゃなくても何軒かは生き残っててほしいなあ。
こどもの頃に通った店が1つでも残ってたら、なんかうれしくない?

そうですよね。
大きなチェーンも便利ですが、「顔の見える店」や「地域で続いている取り組み」があることは、心の安心にもつながりますね。

10年後・30年後に見せたい風景を思い浮かべると、
そこには必ず、
- 人の健康
- 動物や自然との距離感
- 街のインフラやお店
- 税金やお金の流れ
が重なっているはずよ。
だから、「どんな風景を残したいか」を考えることは、「どんなOne Health Economy を育てたいか」を考えることでもあるの。
未来のワタシから見て、今のワタシにできる小さなこと

とはいえさ、「未来のために今を犠牲にしろ」って言われたら、ワタシはたぶん続かないんだよね。
今の生活だってギリギリなのに、未来のために全部我慢はムリだよ。

- すべての健康リスクをゼロにする
- 将来のために全部節約
- 完璧な環境配慮
なんて目標は、現実的ではないと思います。

ええ。たとえば、
- 個人の選択:何を食べるか、どう移動するか、どんな商品やサービスを応援するか
- 社会のしくみ:税金や予算の配分、法律やルール、インフラへの投資、企業のビジネスモデル
両方がかみ合うことで、「人・動物・環境の健康をバランスよく育てる経済」が形になっていくのよ。

つまり、わたしたちが日々お金をどう使うかは、「どんな会社や活動に“いいね”を押すか」と同じで、少しずつ社会のしくみにも影響していく、ってことか。

逆に、社会のしくみが変わることで、個人が One Health に配慮した選択を「しやすくなる」こともありますよね。
たとえば、電車やバスが便利になれば、車以外の移動もえらびやすくなる、など。

「個人の選択」と「社会のしくみ」の両方をつなぐキーワードが、まさに One Health Economy なのかもしれないわね。
これからの「わたしたちの One Health Economy」へ

ここまで話してみて、「One Health Economy」って、すごく大きなテーマのようでいて、実は「今日の晩ごはん」「次の休みにどこへ行く」「この1,000円をどう使う」っていう、足もとの選択から始まるんだなあ…って、あらためて思ったよ。

ボクも、
- 人・動物・環境の健康は、本当に一つの線でつながっていること
- 経済(お金と仕事)は、その線を太くしたり細くしたりする“血流”みたいなものだということ
- 小さな選択や声が、長い時間をかけて「しくみ」を少しずつ変えていけること
を感じました。

これからの「わたしたちの One Health Economy」をつくるのは、遠くのどこかの専門家だけではなく、ここにいる一人ひとり。
- 今日の自分や、大切な人の健康
- 目の前や画面の向こうにいる動物たち
- 10年後・30年後の世界を生きる誰か
その全部を、頭の片すみに少しだけ置きながら、お金の使い方や働き方、暮らし方を選んでいくことが、これからの時代の「当たり前」になっていくのかもしれないわね。
今回のまとめ

よし。
完璧じゃなくていいから、これからも「まあいっか」って選ぶ前に、一回だけ立ち止まって考えてみるよ。
「この選択、誰のどんな健康を応援してるかな?」って。

ボクも、これからの暮らしや仕事を選ぶときに、人・環境・経済のバランスを意識していきたいと思いました。

今日のおしゃべりから見えてきたことを、少しだけ整理してみましょう。
寝る前の数分でもいいので、「10年後・30年後のワタシに、どんな世界を見せたいかな?」と、静かに問いかけてみてもらえたらうれしいです。
- 10年後・30年後のワタシに見せたい世界は、今の「食べ方・働き方・移動・お金の使い方」の積み重ねで形づくられる。
- 将来の健康・医療・街のインフラは、現在のOne Healthな投資(公園・環境・動物・予防)にも大きく左右される。
- 「未来のために今を全部我慢」ではなく、「少しだけ方向を変える」小さな実験が現実的で続けやすい。
- 未来の自分に「何もしてくれなかった」と言われるより、「できる範囲で動いてくれた」と言ってもらえるくらいの一歩を、今の自分に許してあげてもいい。
次回予告

ここまで話してきて、いろんなテーマを回ってきたけどさ。
結局、ワタシたちのOne Health Economyって、どんな旅をしてきたんだろうね? 一回まとめて振り返ってみたいな。

ボクも、第1回の「One Healthってなに?」からの話が、自分の中でどうつながったかを整理してみたいです。
次の一歩を考えるためにも、振り返りは大事ですね。

それなら、最後のテーマは「これからの『わたしたちのOne Health Economy』」にしましょう。
これまでのおしゃべりのエッセンスをゆるく振り返りながら、これからの小さな一歩を、一緒に見つけていきたいわね。

