【One Health Economy labo #03】 週末のおでかけ先、どこに行く?モールと公園のあいだで
はじめに
「今度の週末、どこ行く?」
ショッピングモールで買い物してフードコートで過ごす週末もあれば、公園や川べりでのんびり過ごす週末もあります。
どちらも楽しい時間ですが、その選択は、わたしたちの心と体だけでなく、家計のお金の流れや、どんなお店・どんな街を応援するかという、小さな経済の選択にもなっています。
今回は、「モールに行く? 公園にする?」というよくある会話から、週末のおでかけがつくる One Health Economy を、いっしょに見ていきましょう。
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モール派?公園派?

ねえベアさん、ぴーちゃん。今度の週末、ワタシの友だち家族と遊ぶんだけどさ。
いつもみたいにショッピングモール行くか、公園にするかで、軽く悩んでるんだよね。

おお、よくあるパターンですね。
ボクもつい、「とりあえずモールなら天気もトイレも飲食店も安心」と考えてしまいます。

そうそう。モールだと、
・屋根があるから雨でもOK
・ご飯もおやつもすぐ買える
・子どもの遊び場もある
・ついでに買い物も済ませられる
っていう、便利オブ便利な感じなんだよね。

ただ、公園や川べりも捨てがたいですよね。
空が広くて、体も動かせて、お金もそこまでかからないですし。

うん、公園でピクニックとかも好きなんだけど、
「お弁当作るの大変そう」とか「トイレどうかな」とか考えると、ついモールを選びがちでさ。

どちらにも、それぞれの良さと大変さがあるわね。
今日は「モール」と「公園」を、人・お金・地球の3つの目で、いっしょに眺めてみましょうか。
モールで過ごす週末のOne Health Economy

「モールの良さは、とにかく「気を使わなくていい」ところなんだよね。
暑くても寒くても雨でも、だいたい快適に保たれてるし。

人の健康でいうと、冷暖房完備で、食事もすぐにとれて、トイレもきれいで、安心感は大きいです。

あと、正直に言うと「ちょっと疲れてても、なんとなくそれっぽく週末を過ごせる」のもありがたい。
映画館もゲームセンターもあって、「どこにも行かなかった罪悪感」が少ないというか。

一方で、モールで過ごす一日は、どうしても「お金を使って楽しむ時間」になりますよね。
飲食や買い物、駐車場代など、気づくと一日で何千円かは使っていることが多いです。

あるある。
ワタシも「ちょっと寄るだけ」のつもりが、セールや限定品を見つけて、気づいたら財布がだいぶ軽くなってたりする。

でも、そのお金がどこに流れているかを考えると、少し見え方が変わってきませんか。
モールに入っているのは、大型チェーンや全国ブランドのお店が多くて、ボクたちの週末のお金が、そういった企業の売上を支えているわけですよね。

たしかに。
ワタシたちがフードコートで1,000円使うのも、服を1万円買うのも、「このお店とこのモールを応援します」っていう投票みたいなもんか。

そのとおりね。モールで過ごす週末は、
家計:その日一日でそれなりの金額が動く
ビジネス:大型商業施設やチェーンの売上を支える
という意味で、かなり「経済の時間」になっているの。
その一方で、同じエリアの商店街や個人店にとっては、
「週末のお金の流れがモールに集中する」ことが、売上の差につながることもあるわ。

つまり、「モールに行く」という選択は、ボクたちの健康や快適さだけではなく、「どのビジネスにお金を届けるか」という経済的な選択でもあるわけですね。

ワタシ、今まで「どの店が元気になるか」まで考えたことなかったかも。
ただ便利だから行ってただけなんだけど、よく考えたら地域の経済のつながり方も変わってくるんだね。

もちろん、「モールはダメ、公園が正義」という話では全然ないの。
快適さと楽しさの裏側に、家計と企業と地域の経済が動いている、と知っておくだけでも、選び方が少し変わってくるかもしれないわ。
公園で過ごす週末のOne Health Economy

一方で、公園のいいところは「お金あんまり使わないで楽しめる」とこなんだよね。
ボールとかシャボン玉とかあれば、子どもは延々と走り回ってくれるし。

ボクは、公園の「空の広さ」が好きですね。
緑があって、土や草があって、それだけで少し気持ちが落ち着く感じがあります。

歩いたり、子どもと一緒に走ったりするから、体もちゃんと疲れるしね。
夜もよく眠れる気がする。

人の健康という意味では、
・日光を浴びる
・体を動かす
・スマホや画面から離れる時間が増える
といったメリットもありそうです。

そして、公園は「お金をたくさん使わない時間」でもあるわね。
おにぎりと水筒だけでも一日楽しめたりして、家計にはとてもやさしい。

そうそう。
ワタシの感覚だと、モールだと家族で5,000円〜1万円くらい使っちゃう日もあるけど、公園だとほぼゼロ円の日もある。

ただ、「お金を使わないから経済にとって悪い」という話でもないですよね。
公園そのものは、自治体の予算=税金で整備・管理されていますし。

そうなの。
公園の遊具やベンチ、トイレ、木や花の手入れには、ちゃんとお金がかかっているわ。
そこで多くの人が気持ちよく過ごしてくれれば、「公園にお金をかけておいてよかった」と自治体は感じるはずよ。
利用者が多くて満足度が高い公園は、「ここに予算を使う価値がある」と判断されて、将来の投資先としても大事にされやすくなる。
これも、わたしたちの過ごし方が街のお金の使われ方に影響する、ひとつの形なの。

なるほど。
ボクたちが公園での時間を選ぶことは、
家計:その日の出費を抑えつつ、健康づくりの時間にする
街:公園というインフラに対する「利用しています」というメッセージを送る
という意味で、これも一種の経済行動なんですね。

「公園で遊ぶ=ただの節約」じゃなくて、「公園っていう街の資産をちゃんと使ってる」って考えると、ちょっと誇らしいかも。

そうね。お金をたくさん使う週末も、お金をあまり使わない週末も、
どちらも違うかたちで経済に関わっている、と見てみるとおもしろいわ。
モールと公園、どうバランスをとる?

今日の話をまとめるとさ、何を食べるか、どこで過ごすか、みたいな、めちゃくちゃ身近な選択が、「誰の健康を支えるか/削るか」につながってるってことか。

そのとおりだと思います。そして同時に、それは「どの経済を育てるか」という選択でもありますよね。地元の農家さん、環境に配慮している企業、地域の小さなお店を選ぶことは、私たちの One Health Economy を少しだけ良くする行動かもしれません。

とはいえ、一気に全部変えるのは無理だよね。毎日めちゃくちゃ忙しいし。

そうね、一気に完璧を目指す必要なんて、まったくないのよ。
夕飯のメニューを決めるとき、週末のおでかけ先を選ぶとき、そのときに心の中でそっと「これは誰のどんな健康と、どんな経済につながるのかな?」って問いかけてみること。
具体的には、いつも買うものの中でひとつだけ「体と環境にやさしそうな選択肢」を増やしてみる。週末のおでかけ先に「自然のある場所」を月に1回だけ混ぜてみる。
そんな小さな一歩でも、「わたしたちの One Health Economy は、どんな形がいいだろう?」と考え始めるきっかけになるはずだわ。
今回のまとめ

いやー、夕飯と週末のおでかけだけで、ここまで話が広がるとは思わなかったわ。

「安いから」「楽だから」で選んでいることが、誰かの健康や環境にどうつながっているかなんて、普段あまり考えていませんでした。

そう感じてもらえたなら十分だと思うのよ。今日のおしゃべりから見えてきたことを、少しだけ整理してみましょう。
- 「何を食べるか」「どこで過ごすか」といった身近な選択は、すべて One Health Economy の一部になっている。
- 「いま安くてラク」な選択の裏側に、医療費や環境破壊、誰かの無理といった“あとから払うコスト”が隠れていないか、ときどき立ち止まって考えてみる。
- 完璧を目指すのではなく、今日の夕飯や今度の週末で「ひとつだけ、体と環境にやさしそうな選択肢を足してみる」ところから始める。
次回予告

じゃあ次はさ、もっと「うちの話」に近いやつがいいな。
ペットとかどう? かわいいし、家族の一員って感じだしさ。

いいですね。
ペットは身近ですし、病気やお金、近所との関係など、実は One Health と深く関わっていますから、考えがいがありそうです。

それなら、次回のテーマは「ペットを迎えるとき、あなたの家はどこまで One Health になれる?」にしましょう。かわいさだけでなく、いのちの責任や環境とのつながりまで、一緒にゆっくり考えていきたいわね。

