都立高校志望率が過去最低に!授業料無償化が理由?

都立高第1志望が過去最低の66%台、学習塾側「予想できた結果」…無償化の所得制限撤廃が影響か : 読売新聞

【読売新聞】 東京都中学校長会は8日、2025年度の高校志望予定調査の結果を発表した。全日制高校の志望者のうち、都立高を第1志望にした人の割合は66・97%で、前年度調査から5・01ポイント下落した。70%を切るのは31年ぶり。19

東京都の中学生が高校を選ぶ中で、都立高校を第一志望にする人の割合が66.97%と、過去最低になりました。
この数字の背景には、私立高校の授業料が無償化されたことが影響していると言われています。

都立高校を選ぶ人が減った理由

2025年度の調査によると、都立高校を第一志望にした人の割合が前年度から5ポイント以上下がり、31年ぶりに70%を下回りました。この理由のひとつとして、私立高校も授業料が無償化されたことが挙げられます。

私立高校は、大学進学を意識した授業内容や施設が充実していることが多く、その魅力が多くの家庭に認められるようになってきました。これにより、都立高校よりも私立高校を選ぶ人が増えていると考えられます。

私立高校の人気が高まる理由

東京都では2024年度から、私立高校の授業料が誰でも無料になるように、収入に関係なく支援を受けられるようになりました。この変更により、これまで私立高校を選べなかった家庭も選択肢に入れることができるようになりました。

東京都内の学習塾の担当者によると、「私立高校は大学進学を目指す授業が充実しているため、今後も私立を選ぶ人が増えるだろう」とのことです。

人気のある高校と倍率

都立高校の中でも倍率が高い学校があります:

  • 豊島高校(普通科):倍率2.19倍
  • 園芸高校(動物科):倍率2.17倍

一方で、全体の高校志望者数は減少傾向にあり、9年連続で少なくなっています。この背景には、少子化の影響もあると考えられます。

公立高校と私立高校の授業料の違い

公立高校と私立高校では授業料に大きな違いがあります。どのくらい違うのか見てみましょう。

公立高校
年間約11万8800円(月額9900円)ですが、多くの家庭は「就学支援金制度」で実質無料となっています。

私立高校
年間70万~80万円ほどかかります。しかし、就学支援金制度を使うと、所得に応じて最大39万6000円が支給されます。
東京都や大阪府では、独自の支援策でさらに負担が軽減されています。これらの制度を利用すれば、私立高校の授業料もかなり抑えることができます。

まとめ
  • 都立高校の志望率が過去最低の66.97%に
  • 所得制限撤廃により私立高校の志望者が増加
  • 公立高校と私立高校では学費に差があるが、支援制度を活用できる
  • 地域によって無償化の進み具合が異なる

高校の授業料が無償になることは、家庭にとってはとてもうれしいことですね。しかし、無償化の進み方には都道府県によって差があるのです。さらに、その無償化のための資金は税金が使われていることも考えてみましょう。

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