日本でしか味わえない!キットカットが40種類もあるワケ

あなたはチョコレートのキットカットは好きですか?どんな味が好きですか?
実は、日本には40種類以上のキットカットがあるんです。でも、どうしてこんなにたくさんの種類があるのでしょう?

キットカットって?

キットカットは、スイスに本社があるネスレという会社が作っているチョコレートのお菓子です。もともとはイギリスで生まれて、今では80以上の国で売られていますが、日本では特別な展開がされています。

日本のキットカットが特別な理由

日本では、40種類以上のいろんな味のキットカットが売られています。他の国では、ミルク味やキャラメル味など、せいぜい10種類ほどしかありません。日本では、季節限定の味やおみやげやさんなどに置いてある地域限定の「ご当地キットカット」など、たくさんの種類があります。
このような工夫が、インバウンド(外国人観光客)にも大好評です。でも、ネスレ日本は外国人観光客のためにこんなにたくさんの種類を作っているわけではありません。

ヒット商品の誕生と進化

日本のキットカットの種類がこんなに増えたきっかけは、2000年に発売された「ストロベリー」味の成功でした。その後、コンビニエンスストアの急成長に合わせて、短い期間で新しい味を次々と登場させる戦略が取られるようになりました。こうして、日本独自の進化をしてきたのです。

なぜこんなにたくさんあるの?

ネスレは『Think globally, Act localy.(地球規模で考え、地域で行動しよう)』という考え方を持っています。つまり、世界中で商品を作りながらも、地域ごとにその国の人々の好みに合った商品を作るようにしています。
日本では、四季折々の素材や特産品を使った商品が人気です。また、日本人は新しいものが好きなので、いろいろな新しい味が出ています。
ネスレ日本のこの取り組みは、スイス本社からも高く評価されています。

まとめ
  • 日本では40種類以上の味があり、これは世界に比べてとても多い
  • ネスレ日本は、日本の消費者の好みに合わせた商品を考えて作っている
  • ご当地商品や季節限定商品が、日本ならではの特徴
  • ネスレ日本の取り組みは、スイス本社からも高く評価されている

最近、ネスレは「体験」を重視した新しいキットカットの開発を進めているとのことです。これに関連して、2025年の大阪万博に向けた特別な商品も検討中だそうです。今後どんなキットカットが登場するのか、楽しみですね。
キットカットのように、消費者の好みに合わせて商品を工夫することがビジネスの成功の秘訣です。自分が「これがいい」と思っても、必ずしもみんなも同じように思うとは限りません。買ってくれる人に好かれる商品とはなにか、を考えることが大事なのですね。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。