15円のうまい棒が10万円に!アートと価値の不思議な関係
TOMOKAZU MATSUYAMA Tribute + Collaboration|ニューヨークを拠点に世界を魅了する現代アーティスト松山智一のTributeCollaboration
ニューヨークを拠点に世界を魅了する現代アーティスト松山智一が麻布台ヒルズ ギャラリーで個展を開催。個展開催中期間限定で様々なアーティストとのCollaborationをお届けします。
みなさん、うまい棒は知っていますよね?コンビニやスーパーで手軽に買える、細長いスナック菓子です。普通は15円で買えるこのお菓子が、なんと10万円で販売されるのです!
どうして15円のうまい棒が10万円になるのでしょうか?普通のお菓子が驚くほど高価になる理由には、どんな秘密が隠されているのでしょうか?
この特別なうまい棒を通じて「価値」について考えてみましょう。
アーティストが仕掛けた実験
この10万円のうまい棒を企画したのは、現代美術家の松山智一(まつやま ともかず)さんです。ニューヨークを拠点に活躍する日本人アーティストで、彼は「アートの力で普段のものの価値を変えられるか」という実験を行いました。
松山さんは、うまい棒の製造元「やおきん」と協力し、「げんだいびじゅつ味」という特別なうまい棒を作りました。
このコラボレーションは、普段は食品を提供する企業とアートの世界が交わることで、新しい価値を生み出せるかを試す実験の一環です。中身は普通のうまい棒ですが、パッケージには松山さんの描いたアートがデザインされ、特別なケースに入れられています。企業とアーティストの協力により、日常的な商品がアート作品へと変わり、新しい市場を生み出す可能性を示しています。
なぜ10万円もするの?
通常のうまい棒とまったく同じ中身なのに、この特別なうまい棒は10万円もします。この価格設定には、アートの価値について考えてもらう狙いがあるのです。
美術館に展示されている作品も、材料だけで見れば決して高価ではありません。しかし、それにアーティストの独自性や思想が加わることで、新しい価値が生まれます。このうまい棒も同じで、アートが加わることで「価値」が変化するのです。

どこで買えるの?
この10万円のうまい棒は、東京の「麻布台ヒルズギャラリー」で2024年3月8日から販売されます。ただし、50本限定で販売されるため、非常に貴重な商品です。さらに、購入するには松山さんの作品展のチケットを持っている必要があります。
中身は普通のうまい棒!? 驚きの事実
ここで驚きの事実をお伝えします。なんと、この10万円のうまい棒、中身は普通のうまい棒とまったく同じなんです!そう、サイズも味も、15円で買えるうまい棒と変わりません。
つまり、目をつぶって食べたら、10万円のうまい棒も15円のうまい棒も、まったく区別がつかないということ。もしかしたら、友達と「どっちが高級なうまい棒か当ててみて!」というゲームができるかもしれませんね(でも、10万円のうまい棒を食べるのはもったいないかも)。
アートと経済のつながり
実は、アートの世界ではこうした試みがよくあります。
例えば、2019年に話題になった「コメディアン」という作品は、バナナをダクトテープで壁に貼り付けただけのものでしたが、約9億3000万円で落札されました。この作品は、アートとは何か、価値とは何かを考えさせるものとして大きな議論を呼びました。バナナ自体の価格は非常に安いものですが、それをアーティストが作品として発表し、世界中の人々が注目したことで価値が生まれたのです。
このように、アートの価値は「材料」ではなく、「アイデア」や「背景」、さらにはそれに対する社会の評価によって決まるのです。
また、ブランド品や限定商品も同じような原理で価格が変動します。例えば、特別なデザインのスニーカーや時計は、限定品になることで価格が高騰することがあります。
SNSでの反応は?
このニュースはSNSでも話題になりました。X(旧Twitter)では「面白い!」「新しい発想だ」といった好意的なコメントが多く寄せられ、Instagramでも多くのユーザーがパッケージの写真をシェアしています。
一方で、「たかがうまい棒に10万円?」と驚く声もあり、議論が巻き起こっています。実際に、Xの特定の投稿は1万件以上の「いいね」を獲得し、話題になりました。このように、多くの人が「価値とは何か?」を考えるきっかけになったのは間違いありません。
まとめ
- 現代美術家の松山智一さんが、うまい棒をアート作品に変えた
- 「げんだいびじゅつ味」という特別なうまい棒が10万円で販売される
- 中身は普通のうまい棒だが、アーティストのデザインが加わっている
- 50本限定で、東京の美術館で販売される
- アートの価値とは何かを考えさせる実験的な試み

松山智一 トリビュート・コラボレーション ウェブサイトより
この10万円のうまい棒の話を聞いて、あなたはどう思いましたか?「高すぎる!」と思うかもしれません。でも、ここで考えてほしいのは、「価値」とは何かということです。
例えば、大切な思い出の品は、お金では買えない特別な価値を持っています。同じように、アートやブランド品も、その背景や希少性によって価値が決まることがあります。
経済やビジネスの世界では、この「価値の変化」が重要なテーマです。
人気アーティストとコラボしたスニーカーが限定販売されると、もともとの価格の何倍にも高騰することがあります。また、オークションに出されたスポーツ選手のサイン入りユニフォームは、数百万円で取引されることもあります。このように、特定の要素が加わることで価値が変化するのです。あなたも、身の回りのものの価値について考えてみませんか?それが、経済の仕組みを理解する第一歩になるかもしれません。

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