倒産が増えるエステ業界:大手のアリシアクリニックも…前払金のリスク
18~19歳新成人の「脱毛エステ」トラブル急増 高額勧誘、閉店…相談7倍に - 産経ニュース
今年4月に成人年齢が18歳に引き下げられ、新たに成人となった18歳と19歳の若者の間で、脱毛エステに関するトラブルが急増している。国民生活センターによると、高…
最近、いろいろなお店が閉店したり、会社がつぶれたりしているニュースがあります。今回は「アリシアクリニック」という脱毛エステサロンが倒産しました。
エステサロンが倒産すると、どんな問題が起きるのでしょう?
大手サロン「アリシアクリニック」の破産では、多くの人が困った状況になっています。さらに、18歳や19歳の若者が高額な契約トラブルに巻き込まれるケースも増えています。この記事では、エステ業界の問題と、トラブルを避けるためのポイントを見てみましょう。
エステ業界の倒産ラッシュ
エステ業界では、多くのサロンが倒産しています。特に「アリシアクリニック」の破産は、業界に大きな衝撃を与えました。
その原因として、新型コロナ禍の影響で来店客数が減少したことが挙げられます。また、激しい価格競争により利益率が低下し、事業運営が難しくなりました。さらに、前払い金制度を利用したビジネスモデルが返金リスクを高め、多くの顧客が被害を受ける結果となりました。このように複数の要因が重なり、最終的に破産に至ったのです。
前払い金の問題
エステ業界でよく見られる「前払い金」は、サービスを受ける前に利用者が支払うお金のことです。
サロンの運営資金として使われることが多いですが、倒産した場合には返金されないことがあります。この結果、多くの利用者が施術を受けられず、金銭的な被害を受けることがあります。
前払い金のリスクを避ける方法
- 契約内容を確認する:返金条件や対応策を事前に理解する
- 分割払いを選ぶ:全額前払いせず、複数回に分けて支払う
- 契約前に調査する:口コミや評判を確認して信頼できるサロンを選ぶ
若者とエステ契約トラブル
成人年齢が18歳に引き下げられたことで、未成年者取消権が使えなくなり、契約トラブルが増加しています。国民生活センターには以下のような相談が寄せられています:
「格安プランと思って契約したら、実際には高額だった。」
「サロンが突然倒産し、施術が受けられなかった。」
契約トラブルを避けるためのポイント
- 契約内容を必ず確認する:特に料金や返金条件
- クーリング・オフ制度を活用する:契約後8日以内であれば解除可能
- 相談窓口を利用する:消費生活センター(電話番号188)で相談
船井電機の倒産とエステ業界
今年、電機メーカー「船井電機」が倒産したとき、その子会社のエステサロンも原因の一つだと言われています。このサロンは広告にたくさんお金を使いすぎて、集客が思うようにいかなかったのです。広告のためにお金をたくさん使いましたが、思ったようにお客さんは増えず、その結果、その子会社が借りたお金を親会社である船井電機が助けたと言われています。しかし、その結果、船井電機のお金がなくなってしまい、経営も苦しくなった結果の倒産です。
このように、一つの会社の問題が関連する会社にも影響を与えることがあります。
SNSと美容消費
SNSを見ると、美容に関する広告や口コミがたくさんあります。たとえば、「このサロンで美しくなれる!」という宣伝を見て契約してしまうこともあります。しかし、SNSの情報はすべて正しいとは限りません。複数の情報を確認してから判断することが大切です。
エステなど、大金の前払いをするときに注意すること
- 契約内容をよく読み、不安な点は必ず質問する。
- 分割払いを選んで、リスクを減らす。
- クーリング・オフ制度を活用して、早めの対応をする。
- 家族や友達に相談し、安全な選択をする。
まとめ
- エステサロンの倒産が増え、多くの人が払ったお金が戻ってこずに困っている
- 18~19歳の若者が契約トラブルに巻き込まれることが増えている
- 前払い金制度には返金されないリスクがある
- 契約内容をしっかり確認し、家族や友達と相談する
- SNSの情報を鵜呑みにせず、複数の意見を参考にする
こうした「大金を前払いをする」サービスには、「どんなリスクがあるのか」について親子で話し合い、安心して利用できる方法を考えましょう。
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