1枚1000円超も?「ボンドロ」シールブームと平成レトロトレンド
「ボンドロ」シール、ブーム過熱 売り切れ続出、転売・模倣品も:時事ドットコム
シールブームが過熱している。特に人気なのが、立体的な「ボンボンドロップシール(ボンドロ)」で、女児だけでなく若い女性の間にもデコレーション用などとして収集や交換が流行。人気商品は売り切れが続出し、高額転売や模倣品も発生している。
立体的な「ボンボンドロップシール(ボンドロ)」が、発売から短期間で全国的な話題になっています。文具メーカーのクーリア(大阪市)が2024年3月に販売を始めたこのシールは、厚みのある立体感と光沢が特徴です。子どものシール遊びだけでなく、スマホケースなどを飾る「デコレーション」にも使われています。
一方、店頭では「入荷未定」の掲示が出るほど品薄となり、フリマサイトでは定価を大きく上回る価格での取引が目立つようになりました。さらに、海外製の模倣品が紛れ込むおそれも指摘されています。
なぜ文房具のシールで、品薄と高値取引が同時に起きているのでしょうか。
まずはクイズで考えてみよう
Q. 「ボンドロ」シールは、2024年3月の発売から2年弱(2025年末〜2026年初頭時点)で、累計出荷数がどの程度に達したと報じられているでしょうか。
A. 約150万シート
B. 約1,500万シート
C. 約1億5,000万シート
→ 正解は B. 約1,500万シート です。
ボンドロは2024年3月の発売から約1年半で900万枚を超え、2025年11月末時点で1,300万枚、2025年末時点で累計約1,500万シートに達したとされています。

公式X(@bonbon_drop)より
だれが買っている?
ボンドロは、もともと子ども向け文房具として売り場に並ぶ商品でした。小学生がシール帳や文房具を飾り、友だち同士で交換して楽しむ使い方が広く知られています。
ところが近年は、平成時代にシール帳ブームを経験した20〜30代の女性が、「懐かしさ」や「集める楽しさ」から購入する動きも目立つようになりました。スマホケースのデコレーションなど、子どものころとは違う使い方が広がったことで、同じ商品でも必要とされる量が一気に増えたと考えられています。
| 層 | 特徴の説明 |
|---|---|
| 小学生などの子ども | シール帳やノート・持ち物のデコレーションに使用 |
| 20〜30代の女性 | 平成のシールブーム世代、平成レトロとして収集・交換を楽しむ |
| キャラクターファン層 | サンリオなどの推しキャラクター商品として購入 |
| 親世代 | 子どものため・親子でのコレクションとして購入する事例が紹介 |
ブームのきっかけはどこ?SNSと平成レトロ
人気拡大の背景としてよく挙げられるのが、SNSとの相性です。ボンドロのぷっくりした立体感は写真で伝わりやすく、投稿を見た人が「どこで買えるのか」と探し始める流れが生まれました。
そこに重なったのが「平成レトロ」と呼ばれる動きです。平成時代のキャラクターや文房具、シール帳といった文化を、いま改めて楽しむ風潮が広がっています。こうした流れの中で、ボンドロは子ども向け商品でありながら、大人の消費とも結びつき、ブームとして拡大しました。
店では売り切れ、フリマは高い
このテーマで重要なのは、「店頭で足りない」と「別の場所で高く売られている」が同時に起きうる点です。報道では、次のような事実が合わせて紹介されています。
- 店頭では入荷未定の掲示が出るなど、手に入りにくい状態が続いている
- 定価は418〜550円とされている
- フリマサイトでは1,000円台以上での出品が目立つ
- 模倣品が混ざり、正規品と見分けにくいケースがあると注意喚起されている
重要なのは、「店では足りない」のに「別の場所では高く売られている」という状況が、同時に起きている点です。売買の場が店だけではない社会では、在庫や価格の見え方が複雑になります。
価格はなぜ動く?需要・供給と二次流通
経済の基本では、価格は需要(買いたい量)と供給(売りたい量)の関係で決まります。需要が急に増え、供給が追いつかないと、商品は手に入りにくくなります。
さらに、ボンドロの場合は二次流通、つまりフリマなどの存在が影響します。店で買えなかった人が別の市場に向かうと、そこでは「手に入りにくさ」が価格に反映されやすくなります。その結果、店頭の品薄とフリマでの高値が並んで見えるようになります。

なぜ「たくさん作った」のに「買えない」?
累計で約1,500万シートが出荷されたとされるにもかかわらず、なぜ「買えない」「高い」という声が出るのでしょうか。整理すると、次のような流れが考えられます。
- SNSや平成レトロの影響で、需要が急に広がった
- 店頭の供給が一時的に追いつかなくなった
- 買えなかった人が二次流通へ移り、価格差が目立つようになった
この一連の流れが、現在の状況を生んでいます。
まとめ
- ボンドロは立体感のあるシールとして発売された
- 購入者が複数世代に広がったと報じられている
- 店頭の品薄とフリマの高値が同時に語られている
- 需要と供給の差が手に入りやすさを左右する
- 二次流通が価格差と可視化を強める
- 模倣品の混入リスクも論点になる
ボンドロブームでは、子ども向け文房具が、大人を含む複数の世代に広がることで、店頭の品薄や転売、模倣品の問題が同時に起きている様子が報じられています。人気キャラクターや平成レトロといった「感情に訴える価値」が、価格や入手手段にも影響している点は、経済の見方として学校の教科書とは別の切り口になります。
この記事をきっかけに、自分の身近なヒット商品について、「誰が買っているのか」「どこで値段が変わっているのか」「企業と消費者、転売や模倣品の関係はどうなっているのか」を、統計やニュースをもとに調べてみると、経済の仕組みをより具体的に理解しやすくなります。


