イギリスがTPPに参加!自由貿易と関税を考えよう
英国のTPP加盟が発効 12カ国体制で2300兆円規模の経済圏が始動 - 産経ニュース
【ロンドン=黒瀬悦成】英国の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への新規加盟を認める議定書が15日、正式に発効した。英国の加盟によりTPPは12カ国体制となり…
イギリスが新しくTPP(環太平洋経済連携協定)に加盟しました。このニュースは、自由貿易の未来に大きな影響を与えそうです。
でも、自由貿易ってなんでしょう?TPPに参加するとどんな良いことや課題があるのでしょうか?
TPPの仕組みやイギリスの参加理由、そして日本への影響を考えてみましょう。
自由貿易とは?
自由貿易とは、国同士が商品やサービスをやり取りするときに、関税(輸入品にかかる税金)や輸入制限をなくして、もっと自由に貿易ができるようにする仕組みです。
自由貿易のメリット
- 商品が安く買える:外国のチョコレートやフルーツなどが安く手に入ります。
- 得意なものを作りやすい:各国が得意とする商品を作り、それを交換できます。
- 国同士のつながりが強くなる:貿易を通じて協力関係が深まります。
しかし、自由貿易には課題もあります。たとえば、安い輸入品が増えると、国内の産業が競争に負けてしまう可能性があります。そのため、各国は自分の産業を守る仕組みを考える必要があります。その極端な例がトランプ氏の関税政策です。
TPPとは?
TPPは、自由貿易を進めるために作られた国際的な協定です。2018年にアメリカが離脱した後、日本やオーストラリアなど11か国が参加してスタートしました。この協定では、多くの商品で関税がなくなり、参加国同士での貿易がスムーズになります。
TPPの効果
- 日本のお米や自動車が他の国で売りやすくなる。
- 参加国の経済が活性化する。
なぜイギリスがTPPに参加したの?
イギリスは2020年にEU(ヨーロッパ連合)から離れ、新しい貿易相手を探していました。その中でTPPは魅力的な選択肢でした。
イギリスの狙い
- 自国の商品(例:チョコレートや機械)がTPP参加国で売りやすくなる。
- TPP加盟により経済が年間約3885億円成長すると予測されています。
このように、TPPへの参加はイギリスにとって経済を発展させる大きなチャンスなのです。
アメリカの関税政策と日本への影響
アメリカは2017年にTPPを離れ、その後、関税を高くして自国の産業を守る"保護主義"的な政策を進めています。この動きは自由貿易とは反対の考え方です。
日本への影響
- アメリカの保護主義によって、日本の輸出が難しくなる可能性があります。
- その一方で、TPPを活用することで、日本はアメリカ以外の国との貿易を広げることができます。
たとえば、日本のお米や自動車を他のTPP加盟国に売りやすくすることで、アメリカへの依存を減らす努力が進められています。
自由貿易のこれから
TPPには、中国や台湾なども加盟を希望しています。しかし、TPPに参加するには厳しい条件をクリアする必要があるため、すべての国が簡単に参加できるわけではありません。
未来への期待
- TPPのような枠組みが他の国々に広がることで、自由貿易がさらに進む可能性があります。
- 新しい技術や環境保護に関するルールが加われば、貿易の仕組みがさらに良くなるかもしれません。
まとめ
- 自由貿易:関税をなくして商品やサービスを自由に交換する仕組み
- TPP:参加国同士で貿易をスムーズにするための協定
- イギリスの参加理由:EU離脱後、新しい貿易相手を探し、TPPに参加
- 日本への影響:TPPを活用することで、アメリカ以外との貿易を拡大
- 未来の可能性:自由貿易の枠組みが広がり、新しいルールで進化
自由貿易が私たちの生活にどんな影響を与えているか考えてみましょう。たとえば、輸入品が安くなることでどんなメリットがあるのか、また関税を高くすることがどういう問題を生むのか、考えてみるのもよいですね。世界とつながっている「経済」についてもっと理解を深めるきっかけになるはずです。
【無料オンラインイベント】8/25(日)「第3回 クイズで学ぶ!お金と社会のつながり」
<詳細・お申込みはこちら>