キャッシュレス社会がストップ!Windows障害で大騒動
世界的なWindowsの障害は、キャッシュレス社会にも大混乱をもたらした | WIRED.jp
世界規模で発生したWindowsのシステム障害は、キャッシュレス社会にも大混乱をもたらしている。世界各地の店舗の一部は支払いを現金のみに制限するか、システムが復旧するまで休業するかという選択を迫られたのだ。
みんなが普段便利に使っているキャッシュレス決済。それが突然使えなくなったら、どんな問題が起きるでしょうか?私はふだんほとんど現金を持たずにキャッシュレス決済をしています。ですから、キャッシュレス決済ができなくなったら買い物ができなくなってしまいます。
7月19日に世界中でWindowsのシステム障害が発生し、世界中の多くのお店やサービスが大混乱になりました。日本では海外ほど大きな問題にはなっていませんが、それでも影響はありました。この問題で、キャッシュレス決済が使えなくなったという記事の紹介です。
システム障害の原因と影響
2024年7月19日、世界中のWindowsコンピューターがクラッシュする大きなシステム障害が起きました。この原因は、セキュリティ会社CrowdStrike(クラウドストライク)というセキュリティ会社のソフトウェアのエラーによるものでした。これによって、多くの企業や施設がキャッシュレス決済を使えなくなり、大混乱が起こりました。
影響を受けた企業の例
- オーストラリアのスーパーColes:セルフレジが使えなくなり、現金対応のレジに長い列ができました。
- インドの航空会社:手書きの搭乗券を発行しなければなりませんでした。
- 米国の野球チーム ノーフォーク・タイズ:売店で現金のみの対応を余儀なくされました。
- ペンシルベニア州の公共プール:現金のみの対応になりました。
- ニューヨークの映画館Film Forum:現金のみの対応になりました。
- スターバックス:モバイルオーダーシステムがダウンし、紙のラベルが印刷できなくなりました。
システム障害が示すもの
メリーランド大学のサイバーセキュリティの専門家リチャード・フォルノは、この障害が現代の情報社会の弱点を示していると指摘しています。ソフトウェアのサプライチェーンが一つの障害点であることが分かりました。
ソフトウェアのサプライチェーンとは
ソフトウェアのサプライチェーンは、ソフトウェアが作られてから使われるまでの流れのことです。これをもっと具体的に言うと、次のステップがあります。
- 作る:まず、プログラマーがソフトウェアを作ります。これは、ゲームやアプリを作ることを想像してください。
- 配る:次に、そのソフトウェアを他の人に使ってもらうために、インターネットでダウンロードできるようにしたり、お店で売ったりします。
- 使う:みんながそのソフトウェアを使います。例えば、ゲームを遊んだり、アプリを使って写真を撮ったりします。
- アップデートする:最後に、ソフトウェアをもっと良くするために、新しい機能を追加したり、バグ(不具合)を直したりします。これをアップデートと言います。
この一連の流れを「ソフトウェアのサプライチェーン」と言います。簡単に言うと、ソフトウェアが作られてからみんなが使って、そして良くするまでの全てのステップのことです。
キャッシュレス化の課題とメリット
一部の都市ではキャッシュレス化に反対する法律ができました。例えば、フィラデルフィアやニューヨークでは完全なキャッシュレス化が違法とされています。
一方で、アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムのように、キャッシュレス化によって運営コストの削減や取引時間の短縮というメリットを強調する企業もあります。
まとめ
- 世界中でWindowsのシステム障害が発生
- CrowdStrikeのソフトウェアアップデートが原因
- 多くの企業や施設がキャッシュレス決済の混乱に直面
- 現金対応に切り替える企業が増加
- 情報社会の脆弱性が浮き彫りに
今回のシステム障害は、キャッシュレス社会の弱点を知ることになりました。みなさんやおうちの方は現金とキャッシュレスのどちらをよく使っていますか?キャッシュレス決済のメリットやデメリットについて、このシステム障害の話とあわせて話してみませんか。
買い物をする時に現金を使うとどんなメリットがあるのか、またキャッシュレス決済が便利な場面についても考えてみましょう。
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