ディズニーとはちがう「仕事を選ばないキティちゃん」の稼ぎ方

「ハローキティは仕事を選ばない」その裏にあるサンリオの“稼ぐ仕組み”がスゴイ! | 事例で身に付く 超・経営思考 | ダイヤモンド・オンライン

さまざまな企業や商品とコラボすることから“仕事を選ばない”と言われることも多いハローキティ。実は、その裏には緻密な戦略があります。サンリオの成功を支える独自のビジネスモデルと、キャラクター戦略の変遷から、ユニークなサンリオのキャラクタービジネスの本質を探ります。

みなさん、ハローキティを知っていますよね。キティちゃんは世界でも人気です。ハローキティは「仕事を選ばない」とよく言われて、ネットでもネタにされます。本当にいろいろな会社や商品、サービスとコラボするからです。
なぜキティは仕事を選ばないのか、そしてディズニーとのキャラクタービジネスの違いについて考えてみましょう。

ハローキティってどんなキャラクター?

ハローキティは1974年に生まれました。今年で50歳なのですね。キティちゃんの本名は「キティ・ホワイト」。イギリスのロンドン郊外で生まれたという設定で、身長はりんご5個分、体重はりんご3個分です。ツッコミ待ちの設定ですね。キティちゃんはとても優しくて明るい女の子。そんなハローキティは世界中で人気があり、みんなから愛されています。

サンリオのビジネスモデル:キャラクターの力で成長

サンリオは、ハローキティをはじめとするキャラクターを作って、それを使った商品を売っています。さらに、他の会社にキャラクターを貸し出して、その会社がキャラクターを使って商品を作ったり、宣伝をしたりします。この2つがサンリオのビジネスの中心です。

ディズニーとの戦略の違い

サンリオとディズニーは、キャラクターを使ったビジネスで有名ですが、そのやり方は大きく違います。具体的に見ていきましょう。

1. ビジネスの中心
  • サンリオは、キャラクターを中心にビジネスをしていて、キャラクターを使った商品や他の会社とのコラボが収入のほとんどを占めています。
  • ディズニーは、映画やテーマパークなど、さまざまな事業を展開していて、キャラクターはその一部に過ぎません。ディズニーは、映画やテーマパークを通して大きな収入を得ています。
2. キャラクターの使い方
  • サンリオは、ハローキティのように特定のストーリーに縛られないキャラクターを使っています。これにより、どんな会社とも自由にコラボレーションでき、キャラクターを使った商品もたくさん作ることができます
  • ディズニーのキャラクターは、映画やアニメに基づいているため、その世界観を守る必要があります。例えば、ミッキーマウスはディズニーランドで特別な役割を果たし、ストーリーにあわせたコラボレーションが必要です。
3. 収入の仕組み
  • サンリオの収入はキャラクターを使った商品販売や、他の会社にキャラクターを貸すことで得るライセンス料が中心です。特に海外では、キャラクターを貸し出すことで収入を得ています。
  • ディズニーは、映画やテーマパーク、ストリーミングサービス、テレビなど、多くの収入源があります。キャラクターはその一部として活用され、全体のビジネスを支えています。
ハローキティが「仕事を選ばない」理由
オリコンYoutubeチャンネル動画より

サンリオは、キャラクターを自社で作って管理しているので、他の会社が自由にキャラクターを使いやすくなっています。また、ハローキティは特定の物語に縛られないため、いろんなデザインや商品に使うことができ、企業にとっても便利な存在です。このため「ハローキティは仕事を選ばない」と言われています。

  1. ファッションブランドとのコラボ: ハローキティは、ユニクロやアディダスなどの有名ファッションブランドとコラボして、服やアクセサリーなどを販売しています。大人も着られるスタイリッシュなデザインが魅力です。
  2. 食品企業とのコラボ: ハローキティは、マクドナルドやドリンクメーカーともコラボしています。例えば、ハッピーセットのおもちゃや、限定のキティちゃんグッズがついたドリンクキャンペーンなど、多様な商品に登場しています。
  3. 公共機関とのコラボ: さらに、ハローキティは地域や観光地のPRにも積極的に関わっています。たとえば、日本の鉄道会社や空港などがハローキティを使ったPRを行うこともあり、地域のシンボル的な存在になることもありま

ハローキティはファッション、食品、文具、高級ブランドまで、幅広い業界とコラボしています。

サンリオの成長と未来

サンリオは、ハローキティだけに頼らない新しい戦略をとっています。最近では、ハローキティ以外のキャラクターも人気が出てきて、サンリオ全体の売り上げが回復しています。さらに、キャラクターを使った体験型のビジネスにも力を入れ、教育やイベントで新しい価値を提供しようとしています。

まとめ
  • サンリオはキャラクターを使った商品やライセンス収入で成長している
  • ディズニーはキャラクターだけでなく、映画やテーマパークなど多様な収入源を持っている
  • ハローキティは物語に縛られないため、他の会社と自由にコラボレーションできるのが強み
  • サンリオはハローキティ以外のキャラクターも育てて、さらに成長を目指している
サンリオウェブサイトより
新幹線変形ロボ シンカリオンZ x ハローキティ

みんなが好きなキャラクターが、どうやってお金を稼いでいるのか考えたことはありますか?キャラクターがどうやってお金を生み出しているのかを知ることで、ビジネスの仕組みが見えてくるかもしれません。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。