中国の大学生が直面する仕事探しの壁とは?
アングル:中国大卒者に空前の就職氷河期、妥協やニート生活も | ロイター
中国では失業者の増大に伴って、数百万人の大学新卒者が空前の就職氷河期に直面している。ある人は低賃金の仕事を受け入れざるを得なくなり、両親の年金を当てにした「ニート生活」をする若者も出てきた。
中国の若者たちは今、かつてないほどの困難な時代に直面しています。大学を卒業しても仕事が見つからず、詐欺に巻き込まれる危険性も高まっています。なぜこんなことが起きているのでしょうか?中国政府の厳しい規制や経済の状況がどのように影響しているのか、そして彼らがどのように未来を切り開いていくべきか、一緒に考えてみましょう。
仕事が見つからない理由
中国の若者たちは、過去最大の就職難に直面しています。特に大学を卒業したばかりの人たちは、高い競争率の中で仕事を見つけるのに苦労しています。これは不況や、新型コロナウイルスの影響、さらに政府のきびしい規制が影響しているからです。
政府のルールと仕事への影響
中国政府は、特定の業界に対して特に厳しい規制を導入しています。例えば、ハイテク企業に対するデータ管理の厳格化や教育業界に対するオンライン教育の制限がその一例です。これらの規制は、企業の成長を制限し、結果として若者の就職機会を減少させています。
金融業界でも同様に、政府の規制が影響を及ぼしています。新しい金融技術を提供する企業に対しては、厳しいライセンスや監査が課されており、これにより企業の拡大が制約され、若者の新たな雇用機会が減少しています。さらに、不動産業界でも厳しい規制が続いており、これが全体の経済活動に影響を与えています。
若者たちの現状
中国では、特に16歳から24歳の若者が仕事を見つけるのがとてもむずかしくなっています。多くの若者が、自分が希望する仕事に就けず、あまり給料がもらえない仕事をするか、働かずに家にいる「ニート」と呼ばれる生活をしています。彼らは「爛尾娃(ランウェイワー)」と呼ばれ、夢をあきらめることが多くなっています。
専攻分野のミスマッチ
多くの若者が大学で勉強をしていますが、その勉強した内容と実際に必要とされている仕事が合わないことが原因で、仕事を見つけるのがさらに難しくなっています。たとえば、AI(人工知能)という新しい技術を勉強しても、競争がとても激しく、インターンシップ(仕事の体験学習)ですら見つけるのがむずかしいのです。
詐欺に巻き込まれる若者たち
仕事が見つからないことで、若者たちはだまされやすくなっています。たとえば、うその求人広告や無理やりローンを組まされるなど、多くの若者が知らないうちに大きなお金を借りさせられてしまいます。仕事が見つからないことで、時には犯罪に手を出してしまうこともあります。
詐欺の実態と影響
特に障害を持つ若者や経験の少ない学生が、ひどい詐欺の犠牲になっています。これらの詐欺は、お金の問題だけでなく、心のダメージも大きく、その後の人生に大きな影響を与えます。
まとめ
- 中国の若者たちは深刻な就職難に直面している
- 厳しい政府の規制が企業の成長を制限し、若者の就職機会を減少させている
- 高い教育を受けていても、希望する仕事が見つからない状況
- 詐欺に巻き込まれる危険が高まり、精神的にも経済的にも大きな負担を抱えている
経済や仕事の状況が変わると、若者の将来にも大きな影響を与えます。今の日本ではどうでしょうか?将来の仕事について考える時間を作って、家族と話してみてください。自分の興味や得意なことを活かせる仕事を見つけるためには、どんなことを学んでおくべきか、一緒に考えるのも良いでしょう。
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