「2月の物価指数が2.8%上がった」ってどういうこと?

2月消費者物価指数2.8%上昇 伸び拡大、電気代抑制薄まる - 日本経済新聞

総務省が22日発表した2月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が106.5となり、前年同月比で2.8%上昇した。伸び率は4カ月ぶりに拡大した。政府の電気・ガス代の抑制策が開始から1年がたち、統計上は前年比の物価上昇率を下げる効果が薄まった。上昇率はQUICKが事前にまとめた市場予測の中央値の2.8%上昇と同じだった。前年同月比では30カ月続けての上

みなさんは、よく食べるお菓子やジュースが最近高くなったと思ったりしませんか?どんなものが高くなってるか気づいたことはありますか?
おうちの方が「最近、物価が上がって困る」なんて、一緒に買物をしたときに言っていたりしませんか。

消費者物価指数(CPI)っていうのは、私たちが普段買うモノの価格がどう変わったかを示す数字なのです。2020年を基準にして、食べ物や電気代などいろんなものの値段をチェックしています。

2月の消費者物価指数は、食べ物の中でも特に価格がよく変わる生鮮食品を除いて、106.5になったのです。これは、去年の同じ月と比べると2.8%も高くなっちゃったってこと。政府が電気やガソリン代を少し安くしようとして、いろいろな対策たいさくをしているけど、1年経ってあまり効果がなくなってしまったようです。

日経新聞記事より

電気代はちょっと安くなったけど、ガソリンやホテルや旅館に泊まるお金は高くなりました。たくさんの食べ物のねだんも高くなってて、特にレストランで払うお金や牛乳、お米のねだんがぐんと上がりました。特にフライドチキンは去年値上げがあったこともあり、約20%もあがったのです。

こんな感じで、いろんなモノのねだんが上がっているんだけど、その中でも特に食べ物やエネルギー、サービスの価格が注目されているのです。

食べ物のねだんがあがっている理由の1つは、円安で外国からモノを買うお金が今までよりもかかっているから。さらに、モノを運ぶお金もガソリン代が上がったり、働く人に払うお金が増えたりしたことで牛乳の値段も上がったのです。

モノの値段が上がり続けることを「インフレ(インフレーション)」と言いますが、本当はモノの値段と働く人の給料が上がり続けることなのです。日本ではモノの値段が上がるのとは同じくらいには給料が上がらないと言われています。

ただし、最近は大きな会社を中心に給料アップが始まっています。このお話はまた別の機会に。