ドコモ・auも値上げへ…スマホ料金はどう変わる?
携帯料金の値上げが相次いでいる理由--ドコモに続いてKDDIも... ソフトバンクと楽天はどうなる? - CNET Japan
値下げが続いていた携帯料金。ところが2025年5月、ドコモとKDDIが値上げの新料金プランを発表。その背景には何があったのか?
「最近スマホ代が高くなったな」と感じたことはありませんか?2025年、大手通信会社のNTTドコモやKDDI(au)が相次いで料金の値上げを発表しました。なぜこのタイミングで値上げが起きているのでしょうか。また、日本のスマホ料金は海外と比べて本当に高いのでしょうか?この記事では、携帯料金の値上げ理由、他業界との共通点、世界各国との比較、今後の料金プランの選び方まで、わかりやすく説明します。身近なスマホ代から、社会や経済のしくみを一緒に学んでみましょう。
なぜスマホ料金は上がっているのか?
インフレとコストの増加
2022年以降、日本では物の値段が全体的に上がる「インフレ」が進みました。携帯会社も例外ではなく、電気代や人件費、基地局の設置費用などが大幅に上がっています。これらのコストを吸収しきれず、料金に反映せざるを得なくなったのです。
政府からの値下げ要請が弱まった
2020年ごろ、政府は「携帯料金をもっと安く」と要請し、各社は値下げを行ってきました。しかし最近ではその要請も弱まり、企業側はこれ以上の値下げが難しいと判断し、値上げに踏み切りました。
高付加価値プランの登場
単なる値上げでは利用者からの反発があるため、各社は「値段以上の価値」を提供する新しいプランを打ち出しています。たとえば、ドコモの「ドコモ MAX」やauの「バリューリンクプラン」では、スポーツのライブ配信や海外利用の特典、ポイント還元などをセットにしています。
通信量の増加と設備への投資
動画やゲームの利用が増えたことで、データ通信の量も増加しました。そのため、通信インフラの増強や新しい設備への投資が必要になっています。これも値上げの一因となっています。
他の業界でも起きている値上げの動き
スマホ業界だけでなく、食品、日用品、エネルギー、交通、建設など、多くの分野で値上げが進んでいます。たとえば、食品メーカーは原材料や輸送費の高騰により商品の価格を上げ、電気やガスも光熱費が上昇しています。これらの背景には、円安やエネルギー価格の変動、世界的な情勢の変化などが関係しています。
日本のスマホ料金は世界と比べてどうなのか?
2025年の調査によると、日本の携帯料金は「20GB以下」のプランで見ると世界的に見ても安い水準です。
たとえば、2GBプランは月額1,312円で、アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、韓国など主要6カ国の中で最安です。5GBや20GBプランもフランスに次ぐ安さです。一方、無制限プランではイギリスやドイツの方が安い場合もありますが、日本の通信品質は世界トップクラスとされています。政府の値下げ政策や格安SIMの普及も、価格の安定につながっています。
スマホ料金をどう選べばいい?
- 今後も料金が上がる可能性がありますが、特典やサービスも充実しています。
- 安さを重視するなら、楽天モバイルや格安SIMも選択肢です。
- 動画や海外利用を重視する人は、大手キャリアの新プランを検討してみましょう。
- 自分がどのくらいデータを使っているかを把握することが大切です。
- 家族や友達と「どのプランが合っているか」を話し合ってみるのもおすすめです。

関連ニュース:6Gへの準備が進行中
2025年には、次世代通信「6G」への準備も本格化しています。通信速度は現在の100倍になるとも言われており、新たな基地局の設置や技術開発が進められています。これにより、将来の通信料金やサービスの内容にも大きな変化があるかもしれません。
まとめ
- スマホ料金の値上げは、インフレや設備投資、サービスの高付加価値化などが理由
- 他の業界でも同様に、さまざまなコスト増により値上げが進む
- 日本の携帯料金は、実は世界と比べても安く、品質も高水準
- 自分の使い方に合ったプランを選ぶことで、賢くスマホを使うことができる
スマホ料金の背景を知ることで、私たちは社会や経済のしくみにも目を向けることができます。これからは「どんなサービスにどれだけお金を払うか」を自分で考え、判断する力が重要になります。自分に本当に必要なサービスは何かを見直し、料金とのバランスを考えてみましょう。家族や友達と「どのプランが合っているのか」を話し合うこともおすすめです。スマホ料金の変化は、社会全体の流れとも深くつながっています。