トミカがドリフト!?大人もハマる進化系おもちゃと「キダルト」ブーム
頭文字D | DRIFT TURN STAGE
株式会社タカラトミーの大人向け「tomica」公式サイトです。トミカプレミアムやトミカプレミアム unlimited、ライトアップシアターなどの大人向けトミカシリーズを紹介。
「おもちゃは子どもが遊ぶもの」というイメージを持っている人は多いかもしれません。
しかし近年、大人も楽しめるおもちゃが注目されています。その代表格が、1970年に誕生した小さなミニカー「トミカ」です。現在では子どもだけでなく、大人の心もつかむ存在へと進化しました。2025年に発売された「ドリフトターンステージ」は、その象徴ともいえる商品です。
トミカの歴史や最新の動向、大人向けおもちゃの広がりについて紹介します。
トミカの誕生と進化の歴史
トミカは1970年8月に、タカラトミー(当時トミー)から発売されました。当時は手頃な価格で買える国産ミニカーがほとんどなかったため、トミカの登場は大きな話題を呼びました。
- 初期モデルは6種類(日産ブルーバードSSSなど)
- 価格は1台180円(税抜)
- 1971年には40車種に増加
- 1976年に総生産1億台を突破
- 2021年には累計7億台を超える大ヒット商品に成長
長年にわたって愛され続けるトミカは、今や日本を代表するロングセラー玩具の一つです。
キダルトブームとは?大人が再び夢中になる理由
近年注目されている「キダルト(Kid + Adult)」とは、大人が子どもの頃に夢中だったおもちゃやアニメを、再び楽しむ文化のことです。この動きは2000年代から徐々に広まり、特にコロナ禍による在宅時間の増加が後押しとなり、急速に拡大しました。
SNSやYouTubeなどで懐かしいおもちゃが話題になり、かつての名作アニメやゲームが再注目される中、キダルト向けの商品開発も進みました。経済的に余裕のある世代が「今なら買える」と思い切って購入するケースも増えています。
トミカもこの流れに合わせて、2015年に「トミカプレミアム」シリーズを展開。実車に近いリアルなデザインやディテールが話題を呼び、大人のコレクションとして定着しました。
ドリフトターンステージとは?55周年記念の挑戦
2025年、トミカ55周年を記念して発売された「ドリフトターンステージ」は、従来のミニカーの枠を超えた本格的な体験型おもちゃです。
主な特徴は以下のとおりです:
- 本物の車のようにドリフト走行が可能
- タイヤの滑る音や白い煙がリアルな演出を生む
- 7色に光るLEDライトでドリフトシーンを彩る
- 人気作「頭文字D」や「ワイルド・スピード」とのコラボレーション
開発を担当した本河明広さんは、「こんなものがあったら面白い」という発想から商品化に至ったと語っています。
発想力と遊び心が光る開発秘話
白い煙のアイデアは、なんと「リカちゃん人形のバーベキューセット」からヒントを得たものです。異なるジャンルのおもちゃを参考にし、新しい価値を生み出す柔軟な発想が、トミカの進化を支えています。

大人向けおもちゃが求められる理由
大人向けのおもちゃが注目される背景には、以下のような理由があります:
- 忙しい日常の中で、気持ちをリセットする癒しの時間を持ちたい
- 子どもの頃の記憶を呼び起こす「自己回帰体験」を味わいたい
- 懐かしさと最新技術を融合させた「本気の遊び」に没頭したい
具体的には、以下のような商品も人気を集めています。
- レゴアーキテクチャー:有名な建築物を精密に再現できる大人向けレゴ
- 大人の科学シリーズ:プラネタリウムやレコードプレーヤーなどを自作できるキット
- プラレール・大人向け限定モデル:昭和の列車を忠実に再現したシリーズなど
これらの商品は「懐かしさ」だけでなく、「品質」や「知的好奇心」を満たす工夫がされています。
拡大するキダルト市場の現在地
経済産業省のデータによると、大人の消費者が占める玩具市場の割合は年々増加傾向にあります。少子化が進む中で、企業にとっても大人市場は重要な成長分野となっています。SNSを活用したプロモーションや、イベント・展示会での体験型販売など、大人向け玩具のマーケティング手法も多様化しています。
トミカの「ドリフトターンステージ」は、まさにこの市場拡大の波に乗った象徴的な製品といえるでしょう。

まとめ
- トミカは1970年に誕生し、累計7億台以上が販売された人気おもちゃ
- 「キダルト」ブームにより、大人が再びおもちゃに夢中になっている
- 「ドリフトターンステージ」は本格的な演出で大人の心もつかむ新商品
- レゴやプラレールなど、他のブランドも大人向けラインを展開中
- 大人向けおもちゃ市場は今後も拡大が期待されている
おもちゃは単なる遊び道具ではなく、時代や人の心を映し出す存在です。トミカのように長く愛される商品には、アイデアと情熱が込められています。あなたならどんな「大人が本気で楽しめるおもちゃ」を作りますか?想像してみると、新しいビジネスやものづくりのヒントが見えてくるかもしれません。

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