SNSで話題のラブブ人形:人気の裏で急増する偽物問題
世界で人気の「ラブブ」人形、市場に危険な模造品あふれ緊急警告 英 - CNN.co.jp
世界で人気を呼んでいる人形「ラブブ」。しかし英国の消費者安全機関はこのほど、小さな子どもが窒息する危険を伴う模造品が英国市場にあふれているとして、警鐘を鳴らした。
「ラブブ」という人形をご存じでしょうか。手のひらサイズの愛らしいぬいぐるみが、世界中で注目を集めています。
しかし、その人気の裏側では、安全性に問題のある偽物が急増し、特に子どもの健康や安全を脅かす事例が報告されています。
ラブブ人形とは?
ラブブは香港のアーティスト、カシン・ロン氏がデザインし、中国の玩具メーカー「ポップマート」が製造・販売しています。ウサギの体に妖精のような顔と鋭い歯を持つ独特なデザインが特徴で、この“ブサカワ”な魅力が若い世代を中心に人気を集めています。
人気の理由
- SNSと有名人の影響:海外セレブや人気アイドルが紹介し、一気に拡散。
- 数量限定による希少性:限定版や新作がすぐに完売し、コレクター心理を刺激。
- アート性とコレクション性:飾って楽しむ、SNSで共有するなど多様な楽しみ方が広がる。
偽造品の実態と危険性
2025年8月、英国公認取引基準協会(CTSI)が危険な模造品に関する緊急警告を発表。偽物は小さな部品が外れやすく、誤飲や窒息の危険性があります。
また、安全検査を受けていないため、有害物質を含む可能性も高いとされています。中国では「ラフフ」と呼ばれる模造品が大量生産され、税関が数千点を押収しました。

イギリス公認取引基準協会より
主な偽物の特徴
- 顔や色が公式品と微妙に異なる
- 公式ホログラムやQRコードがない、または偽造されている
- 印刷や縫製が粗く、品質が劣る
- 不自然に安い価格で販売されている
本物を見分けるポイント
- 公式サイトや正規販売店で購入
- ホログラムやQRコードの確認
- 公式画像と形や色を比較
- 異常に安い価格の商品は避ける
世界での影響と最新動向
イギリスでは店舗販売が一時停止される事態に。日本でも正規取扱店が増加し、AIによる真贋判定サービスが導入されています。韓国や台湾でも有名人が偽物被害に遭うなど、問題は国際的に拡大しています。

経済から見たラブブ現象
ラブブの人気は「需要と供給の法則」の典型例です。需要が高く供給が限られると価格は上昇し、それが模造品市場の拡大を招きます。これは限定スニーカーやトレーディングカード市場にも共通する現象です。
まとめ
- ラブブは独特なデザインと希少性で世界的に人気
- 偽物は安全性に欠け、健康被害の恐れあり
- 本物購入には公式ルートと品質確認が必須
- 人気現象には経済原理と消費者心理が関与
ラブブの事例は、商品の価値や価格の背景を考える重要性を教えてくれます。購入時には「本物か」「安全か」「価格は妥当か」を意識し、情報に流されず冷静に判断する力を身につけましょう。
あなたにとって本当に価値のあるものは何か、一度考えてみてください。