1万件以上の相談!被害が増える霊感商法に気をつけて
霊感商法相談1万件超え 設置から2年、法テラス - 日本経済新聞
日本司法支援センター(法テラス)の「霊感商法等対応ダイヤル」への相談が、昨年11月末で1万件を超えた。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する被害相談を対象とした政府の電話相談窓口を引き継ぐ形で、2022年11月に設置。霊感商法被害全般が対象で、旧統一教会関連は全体の2割弱にとどまるが、他の団体を含めて最近でも月200件前後の相談が寄せられるなど、問題の根深さが浮かぶ。法テラスによると、昨年
みなさんは“霊感商法”という言葉を聞いたことがありますか?霊感商法は、心の弱みや不安につけ込んで高額なお金を要求する詐欺的な手法です。
最近では法テラスに1万件以上の相談が寄せられ、深刻な社会問題となっています。霊感商法の実態と被害が増える理由、そして私たちができる対策について考えてみましょう。
霊感商法とは?
霊感商法は、霊や運命といった見えない力を口実にして、高額な献金や商品を購入させる詐欺的な手法です。このような手法は特に宗教団体や悪質な業者によって行われることが多く、2022年までに法テラスには1万3千件以上の相談が寄せられています。
例えば、親族や知人を通じて勧誘され、高額な献金を求められるケースや、数千万円に及ぶ財産を失うまで寄付を繰り返させられるといった被害事例があります。これらの事例では、被害者の信頼や不安を利用する巧妙な手口が使われています。
どんな被害があるの?
相談の実態
法テラスに寄せられた相談内容を見てみましょう。
- 相談件数:1万3千件以上(2022年までの統計)
- 信者や元信者からの相談:1,891件
- 宗教2世・3世からの相談:590件
被害の内容
一人の女性が友人に勧められて"開運グッズ"を購入したことから、さらに高額な祈祷サービスを契約してしまいました。その業者は、「この祈祷を受けなければ運勢が悪化する」と不安を煽り、最終的に彼女は数百万円を支払いました。後に詐欺だと気付き、家族に相談して法テラスの助けを得ました。このように、小さな始まりが心理的圧力で拡大するのが特徴です。
他にも次のような事例があります:
- 開運グッズ購入を契機に高額な祈祷サービスを契約
- 占いサイトを通じて不安を煽られ、高額請求を受ける
- 「お祓いをすれば幸運が訪れる」と言われて高額料金を支払う
なぜ被害者が多いの?
被害に合う人の特徴や心理状況
霊感商法の被害者には、次のような特徴が見られます:
- 不安や孤独を抱えている:心の支えを求める人が狙われやすい。
- 情報不足や判断力の低下:霊的な力について詳しくないため影響を受けやすい。
- 権威や専門性に弱い:専門的な肩書きに信頼してしまう。
心理的な弱みに付け込む手法
業者は被害者の特徴を狙った手法を多用します。例えば:
- 一人暮らしの高齢者が「先祖の霊を鎮めないと不幸が訪れる」と脅され、高額な祈祷を契約。
- 家族を守りたいという心理を利用し、家族全員分の護符購入を促される。
情報操作と演出
- 非科学的な説明:霊的な力など証明できない話を強調。
- 巧妙な演出:体験談や証拠のように見せる資料で信じ込ませる。
どうやって身を守る?
- 不審な勧誘を受けたらすぐ相談
「高額な寄付で幸運が訪れる」といった勧誘を受けた際、冷静に対応しましょう。法テラス(0120-005931)や消費生活センターに連絡することで具体的なアドバイスを受けられます。 - 情報を集める癖をつける
信頼できる情報源を使って事実確認を行いましょう。 - 家族や友人と話し合う
周囲の人に相談し、意見を求めることで冷静な判断ができます。
まとめ
- 霊感商法は心理的・経済的に大きな被害をもたらす問題
- 高額な金銭被害が多く、早期対応が必要
- 正確な情報と冷静な判断が重要
霊感商法について学ぶことで、詐欺的な勧誘に冷静に対応できた成功例もあります。例えば、事前に学んだ知識を活用して勧誘を断り、周囲の人にも情報を共有したことで被害を防いだケースがあります。こうした成功例を参考に、自分や家族を守るための知識を深めましょう。
さらに、「なぜこのような商法が続くのか」「どのように注意すべきか」といった疑問について話し合うことは、他人を助ける力にもつながります。霊感商法を理解し、被害を未然に防ぐための知識と心構えを身につけましょう。
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