無料から広告付きへ:BeRealとSNSの収益化
Z世代に支持されるSNS、BeRealが広告表示を開始 Voodoo傘下で収益化目指す - WWDJAPAN
今年6月にフランスのゲーム会社Voodooに買収されたBeReal(ビーリアル)は、利用者の64%が20歳未満(今年9月時点)という若いユーザーから圧倒的支持を集めるソーシャルプラットフォームだ。ユーザーの81%が毎日投稿を行っており、他のソーシャルプラットフォームと比較して高いエンゲージメントを誇る。Voodoo傘下になったBeRealの舵を切る新CEOは、VoodooでSNS関連サービスをけん引してきたアイメリック・ロフェ(Aymeric Roffe)。Voodoo傘下になったことで、より経済的に安定し、幅広いネットワークを持ったBeRealは、今後も躍進的なアップデートを続けることだろう。実際に7月には広告機能を追加し、「広告がないSNS」というBeRealのイメージを覆した。その意図や特徴について、ロフェCEOが回答してくれた。
Z世代に人気のSNS「BeReal」が、広告を表示するようになりました。
BeRealは最初、広告がないSNSとして多くの人に支持されましたが、ユーザーが増えてきたタイミングで、収益を得るために広告を導入することを決めました。このように、無料でスタートしたサービスが人気を集めた後に収益化を図る方法は、いろいろなアプリで見られます。
BeRealの特徴と広告の仕組み
BeRealは、若い世代に大人気のSNSで、ありのままの自分をシェアできるところが魅力です。特に20歳未満の若者が多く利用しており、みんなが毎日投稿をすることで「本当の自分」を見せることを楽しんでいます。今年、BeRealはフランスのゲーム会社Voodooに買収され、さらに成長するために新しい広告の仕組みを取り入れました。
新しく導入された広告は「インフィードネイティブ広告」と呼ばれ、ユーザーが投稿する写真や動画の間に自然に表示される形式です。これは、広告が普段の投稿と似た形式で表示されるため、ユーザーが違和感を感じにくくなる工夫です。
他のサービスに見られる収益化の例
このように、無料で始まり、後から広告や有料オプションを追加して収益化するアプローチは、他のSNSやアプリでもよく見られます。
例えばInstagramも初期は広告なしでしたが、人気が出た後に広告を追加し、今では広告が重要な収入源となっています。また、YouTubeやSpotifyも無料プランと有料プランを提供し、ユーザーにとっての選択肢を増やしています。
日本でも:NetflixとBeReal
日本ではNetflixがBeRealの広告を活用し、人気の恋愛番組を宣伝しました。このキャンペーンは多くの人に見られ、特に若い世代のユーザーから反響を得ました。このように、BeRealの広告形式は他のSNSと比べて、ユーザーが広告をより自然に受け入れやすい仕組みになっています。
広告導入のメリットと注意点
SNSやアプリが広告を導入するのにはメリットとリスクがあります。
無料で利用できることが多いSNSですが、運営にはお金がかかります。そのため、広告収入が重要な役割を果たしています。しかし、広告が多すぎるとユーザーに不満が生まれる可能性もあります。
BeRealの場合、リアルな体験の一部として広告が表示されるため、ユーザーに違和感を与えない工夫がされています。
まとめ
- BeRealは、ありのままの自分をシェアできるSNSとしてZ世代に人気
- 最初は広告なしでスタートし、ユーザーが増えたことで広告を導入
- 広告は投稿と似た形式で表示され、ユーザーの違和感が少なくなる工夫がされている
- 他のSNSやサービスでも、無料から有料化や広告導入を進める例が多く見られる
みなさんが使っているSNSやアプリにも広告があるかもしれません。SNSは無料で利用できますが、その費用は広告によって支えられていることが多いです。どんな広告があって、それがどのように自分の行動に影響しているか、家族や友達と話し合ってみましょう。
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