世界最大のおもちゃ会社はマクドナルド?ハッピーセットの戦略
なぜマクドナルドは安価なハッピーセットを売るのか?「そりゃそうだ」と思える納得の理由 | 「超一流」の流儀 | ダイヤモンド・オンライン
ファーストフードの王者、マクドナルド。全国に2900店舗以上を展開するマックの看板メニューの1つが、おもちゃの付いた「ハッピーセット」だ。トヨタ自動車の豊田章男会長をもトリコにするハッピーセットの魅力、そしてそこに込められた経営戦略とは?
みんな大好きなハンバーガー。子供用のちょっとしたおもちゃがついているセットもありますよね。例えばマクドナルドのハッピーセット。みなさんも、もっと小さなころに買ってもらったことがあるのではないでしょうか。
でも、なぜおもちゃとハンバーガー、飲み物などもついているのに安い値段で提供できるのでしょうか?
実は、マクドナルドはおもちゃを通じて、子どもだけでなく家族全員を呼び込む仕組みを作っているんです。ハッピーセットの値段の秘密や、マクドナルドがどのようにしてこどもたちの心をつかんでいるのかを考えてみましょう。さらに、マクドナルドが「世界最大のおもちゃ会社」とも言われる理由にも見てみましょう。
ハッピーセットの秘密
マクドナルドは1987年からおもちゃ付きの「お子さまセット」を販売し、1995年に「ハッピーセット」と名称を変更しました。
「ハッピーセット」はマクドナルドがこども向けに作った食事セットで、おもちゃがついてきます。たとえば、チーズバーガーとポテト、飲み物におもちゃがついて、(記事を書いた時点では)490円とお得です。単品で全部買うと530円ぐらいするので、ハッピーセットはお得な買い物です。
でも、なぜおもちゃもついてこんなに安いのか気になりますよね。実は、おもちゃをつくるお金をとても安く抑えられているんです。そして、こどもたちに喜んでもらうことで、家族みんながマクドナルドに来る機会を増やしているんです。
マクドナルドの戦略
マクドナルドがハッピーセットを作っている理由には、3つの大きな目的があります。
- 子どもたちは重要なお客さん
マクドナルドは、子どもたちを大切にしています。ハッピーセットは特に子どもたちに人気があり、マクドナルドは楽しい場所として選ばれています。 - 家族みんなを呼び込むため
子どもがマクドナルドを好きになると、家族全員が一緒に行くことが増えます。ハッピーセットは、子どもたちを呼び込み、家族全体が楽しめるようになっています。 - ブランドを好きになってもらう
子どもの頃にハッピーセットで遊んだ人が、大人になってもマクドナルドを好きになり、その後自分の子どもにも買ってあげるようになることが狙いです。
マクドナルドは「世界最大のおもちゃ会社」?
なんとマクドナルドは1年で1億個以上のハッピーセットを販売しています。ある評論家は「世界最大のおもちゃ会社」とマクドナルドを呼んでいます。これは、毎年新しいおもちゃが出て、子どもたちがワクワクするような商品を提供し続けているからです。
まとめ
- ハッピーセットはおもちゃ付きで安く提供されている
- マクドナルドはこどもたちを引き寄せることで、家族全員を来店させる戦略
- こどもたちがマクドナルドのファンになることで、将来も顧客になってもらえるよう工夫
- 1年間に1億個以上のハッピーセットが販売されており、マクドナルドは「世界最大のおもちゃ会社」と言われている
最近では、マクドナルド以外のファストフードチェーンも子ども向けの商品を強化しています。例えば、ケンタッキーフライドチキンでは、新しいこども向けセット(カーネルグッズつき)を発表し、これが話題となりました。
ハッピーセットのような商品を通して、私たちは身近にある商売のしくみを学ぶことができます。どうしておもちゃがついて安いのか、その裏にある考え方を知ると面白いですね。
マクドナルドをはじめ、いろいろなお店が「お客がまた来てくれるように」「お客がたくさん来てくれるように」作戦を考えています。行ったお店がどんな工夫をしているのかを、食べ物が来るまでの間考えてみませんか。
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