工業高校生が人気!高卒採用の倍率は20倍以上

高卒求人の争奪戦、工業高校は倍率20・6倍…人手不足で新たに高卒採用始める企業も : 読売新聞

【読売新聞】 高校生に対する企業の求人活動が活況を呈している。少子化で労働力不足が慢性化し、高卒採用に目を向ける企業が増えたことが背景にある。就職希望者が多く、実習経験もある工業高校に人気が集まってい…

将来どんな仕事をしたいか考えたことがありますか?大学進学を考えていますか?それとも高校卒業後、働こうと考えていますか?

今、工業高校の生徒を企業が積極的に採用しようとしている、という話です。

工業高校が人気の理由

少子化や働き手の不足から、多くの企業が高卒の学生を採用しようとしています。特に、実習経験が豊富な工業高校の学生は人気があります。工業高校の求人倍率はなんと20.6倍!それだけ企業が工業高校の学生を欲しがっているんだね。

求人の増加と高倍率

厚生労働省のデータによると、高卒の求人数は約48万2000人で前年より増加しましたが、求職者数は約12万1000人と少ないです。求人倍率は3.98倍で過去最高を記録しています。企業はコロナ禍で減少した求人数を回復させていますが、高校生は進学を選ぶことが多く、就職希望者が減少しています。そのため、企業同士の人材獲得競争が激しくなっています。

全国工業高校校長協会
卒業者等に関わる状況調査より
実習経験が評価される工業高校

工業高校の学生は、実習で現場の雰囲気を知っており、離職率も低いと評価されています。そのため、多くの企業が工業高校の学生を求めています。東京都立六郷工科高校には、初日だけで80件以上の求人がありました。これは就職希望者66人を上回る数です。また、川崎市の神奈川県立向岡工業高校には最初の5日間で405社から求人が届きました。

企業と高校生の接点

企業と高校生が接点を持つことは重要です。たとえば、空調設備の設計や施工を手がける須長製作所は、進路体験イベントに参加して高校生との接点を増やしています。しかし、知名度が低い企業は高校生に知られていないため、採用が難しいこともあります。

高卒採用を始める企業の増加

高校生の就職活動を支援する会社「ジンジブ」の調査によると、最近5年以内に高卒採用を始めた企業が増えています。高校生の就職活動は「1人1社制」が多くの都道府県で残っており、このルールが企業にとって内定辞退のリスクを減らす利点があります。

工業高校の幅広い就職先

工業高校の求人は整備士などの技能職だけでなく、設計や施工を担う技術職やオフィスワークもあります。大手企業の求人も増えており、工業高校の学生は充実した進路を選択できるようになっています。

高卒と大卒の初任給を比較

高卒と大卒の初任給を比較すると、一般的には大卒の方が高いです。これは、大学での専門知識やスキルが評価されるためです。しかし、工業高校の卒業生は実習や実務経験が豊富なため、特定の技術職では高卒でも高い初任給を得ることができます。また、早く社会に出て経験を積むことで、大卒よりも早くキャリアを積むことができるというメリットもあります。

まとめ
  • 工業高校の求人倍率は20.6倍と高い
  • 高卒の求人数は増加しているが、求職者数は少ない
  • 実習経験が豊富な工業高校の学生が企業に評価されている
  • 高卒採用を始める企業が増加している
  • 工業高校の就職先は多岐にわたる
  • 高卒と大卒の初任給を比較すると、大卒の方が高いが、高卒にもメリットがある

工業高校の生徒が企業に人気の理由がわかったでしょうか。この記事を読んで、自分の将来の仕事について考えたりしましたか。何になりたいか、どんなことをしたいかはその時々で変わりますし、それが当然です。職業や仕事を決めるまではいかなくても、「こんなことをしてみたい」「自分はこれが得意だから、活かしてみたい」などを考えることは、必ず将来役に立ちます。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。