アイスバケツチャレンジ復活!SNSで世界を変える「寄付」の新しいカタチ

「氷水をかぶる動画」が10年余りを経てSNSに復活、一体なぜ? - CNET Japan

2014年にソーシャルメディアで大流行した「アイス・バケツ・チャレンジ」が、10年以上の時を経て復活している。

最近、SNSで「氷水を頭からかぶる動画」を見かけることはありませんか? これは、2014年に世界的に話題となった「アイスバケツチャレンジ」の再来です。
当時はALSという難病の支援が目的でしたが、今回はアメリカの大学生たちがメンタルヘルス問題の支援を掲げて再び始めました。なぜ氷水をかぶることで寄付が集まるのでしょうか?そして、SNSはどのように社会貢献を広げているのでしょう?
今回は「チャレンジ型寄付」という新しい支援のスタイルを紹介します。

アイスバケツチャレンジとは?

世界中を巻き込んだ2014年のブーム
アイスバケツチャレンジは、バケツに入った氷水を頭からかぶる動画をSNSに投稿し、次の参加者を指名するという仕組みの寄付活動です。
2014年にはALS(筋萎縮性側索硬化症)研究支援のために始まり、有名人や企業の参加も相次いだことで世界中に広まりました。アメリカALS協会には数週間で1億ドル以上の寄付が集まり、日本でも大きな話題になりました。

再び注目!2025年の復活と新しい目的

若者の心の健康を支える新チャレンジ
2025年春、アメリカのサウスカロライナ大学の学生団体「MINDクラブ」が、アイスバケツチャレンジをメンタルヘルス支援のために復活させました。寄付金は若者の心の健康を守る非営利団体「Active Minds」へ送られます。
当初の目標は500ドルでしたが、SNSで広がりを見せ、著名人の参加もあって26万ドル(約3800万円)を超える寄付が集まっています。

Mission and impact - Active Minds

Changing the Conversation About Mental Health since 2003 Active Minds is the nation’s premier nonprofit organization supporting mental health awareness

チャレンジ型寄付とは?仕組みを解説

寄付が広がる3つのポイント

  1. 指名と選択肢の明確化: 参加者が次の人を指名し、「氷水をかぶる」「寄付する」「両方行う」の選択ができる仕組みが、気軽な参加を後押ししています。
  2. SNSの拡散力: 動画や投稿がシェアされることで、多くの人に素早く届きます。
  3. 共感と巻き込み力: 有名人の参加や友人からの指名が、社会貢献へのハードルを下げ、多くの人の行動につながっています。
世界中に広がるチャレンジ型寄付の例

スポーツと寄付の融合

  • MOVE FOR THE PLANET(アディダス):スポーツをした時間に応じて寄付され、環境保全を支援する運動。
  • RUN for UNICEF:走行距離に応じて寄付が集まるランニングイベント。

個性が光るユニークな挑戦

  • エクストリーム・ファンドレイジング:登山やスカイダイビングといった過酷なチャレンジで支援を募る。
  • 我慢チャレンジ:甘いものやコーヒーを我慢し、その分のお金を寄付する。

インターネットを活用した仕組み

  • 寄付型クラウドファンディング:オンラインで多数の人から小額ずつ寄付を集め、特定のプロジェクトを支援する手法も、チャレンジ型寄付の一種です。
まとめ
  • アイスバケツチャレンジはSNSと指名制を活用した寄付運動
  • 2014年はALS支援、2025年はメンタルヘルス支援を目的に行われた
  • チャレンジ型寄付は、スポーツ、我慢、クラウドファンディングなどさまざまな形がある
  • SNSの拡散力と共感力が、社会問題への関心を高め、多くの寄付を生み出す

SNS時代の今、私たち一人ひとりの小さな行動が、大きな影響力を持つようになりました。チャレンジ型寄付は、楽しみながら社会貢献できる新しいかたちです。
あなたには、気になる社会課題がありますか? 環境、貧困、教育など、どんなことでも構いません。自分の得意なことを生かして「寄付につながるチャレンジ」を考えてみましょう。身近なアクションが、社会全体を動かすきっかけになるかもしれません。