スウェーデン「500万円あげるから帰国して?」移民対策の大きな変化

スウェーデン「500万円あげるから帰って」と移民の自主出国促す 北欧の寛容が様変わり - 産経ニュース

スウェーデン政府は、自主帰国を決めた移民に対し、1人当たり最大35万クローナ(約490万円)を給付する新制度を発表した。移民の出国を促すのが狙いで、2026年…

スウェーデンは、移民(他の国から来て暮らす人たち)に自分の国に帰るなら最大約500万円を払うという新しい制度を発表しました。これまで寛大に移民を受け入れてきたスウェーデンですが、なぜこのような大きな変化が起こったのでしょうか?
移民が増えたことで、どんな問題が生まれたのでしょう。スウェーデンの新しい移民対策について見てみましょう。

移民政策の大きな変更

スウェーデン政府は、移民が自分の国に帰ることを選んだ際に、1人あたり最大35万クローナ(約490万円)を支給する新しい制度を導入します。この制度は2026年から始まる予定です。政府は、この制度を通じてスウェーデン社会にうまくなじめなかった人たちに、自主的に帰国してもらうことを目的にしています。

これまでの移民受け入れ政策

スウェーデンは、1990年代から、戦争が続く旧ユーゴスラビアやシリア、ソマリアなどから多くの難民を受け入れてきました。そのため、現在ではスウェーデンの全人口の約5人に1人が移民やその家族です。これは、日本でいうと、クラスにいる5人のうち1人が外国から来た家族の一員というイメージです。

社会問題としての銃犯罪

しかし、移民が増えると同時に、移民の若者が社会になじめず、犯罪に関わるケースも増えてきました。ギャングに入る若者が増え、銃を使った犯罪が社会問題になっています。このような状況に対処するために、スウェーデンの移民政策は大きく変わることになりました。

右派政権の影響

右派政権とは、国の安全や伝統を大切にし、移民に対して厳しい政策を進める考え方を持つ政府のことです

2022年の選挙で、スウェーデンでは右派政権が誕生しました。移民に厳しい政策を取ることで、犯罪を減らし、社会の安全を守ろうとしています。

デンマークの影響

この新しい制度は、デンマークで行われている移民対策をモデルにしています。デンマークでは、移民が自分の国に帰ることを選んだ場合、200万円を超える給付金を支給しています。この政策のおかげで、デンマークでは多くの移民が自主的に帰国しました。

まとめ
  • スウェーデンは、移民に最大約500万円を支給して帰国を促す新制度を導入
  • スウェーデンの人口の約2割が移民やその家族
  • 移民政策の厳格化は、右派政権の影響が大きい
  • デンマークの政策をモデルにした制度

スウェーデンのように、たくさんの移民がいる国で、どんな問題が起こるのでしょう?
移民が増えると、新しい文化や考え方が広がって良いこともありますが、一方でスウェーデンのように、「文化の違い」が原因になって、犯罪が増えてしまう問題も発生することがあります。日本でも外国から来た人々が増えてきています。その人たちが日本でどんな生活をしているのか、調べてみるのもこの問題を考えるきっかけになりますね。

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