アメリカで日本の車はよく売れた(2024年11月):日本車人気の理由

日本車4社、米販売は9.1%増 11月、HVの好調持続|47NEWS(よんななニュース)

 【ニューヨーク共同】日本の自動車大手4社が3日発表した11月の米新車販売台数は計41万9753台と前年同月より9.1%増加した。供給制約が改善され、SUVやHVなどを中心に堅調だった。4社がいずれも ...

11月、アメリカで日本の車がたくさん売れたというレポートが出てきました。その数はなんと41万台以上です。
トヨタ、ホンダ、スバル、マツダといった日本の車メーカーがそれぞれ売り上げを伸ばしました。なぜ日本の車がこんなに人気なのでしょう。

アメリカで売れた日本の車

販売台数の状況
日本の車メーカー4社(トヨタ、ホンダ、スバル、マツダ)は、11月にアメリカで合計41万9753台の車を売りました。これは去年の同じ月より9.1%増加しています。
特に、マツダ(20.6%増)ホンダ(14.5%増)の伸びが目立ちました。

人気の車種

  • トヨタ:「カムリ」というハイブリッド車(HV)が人気。ガソリンと電気を使って走るので、環境に優しい。
  • ホンダ:荷物がたくさん入るSUV「パイロット」が人気。家族でのお出かけに便利。
  • スバル:アウトドアにぴったりなSUV「クロストレック」が人気。キャンプなどで使われている。
  • マツダ:スタイリッシュなSUV「CX-50」が人気。デザインと使いやすさが好評。
日本の車が売れる理由

理由1:燃費の良さ
日本の車はガソリンを少なく使えるように作られています。特にハイブリッド車(HV)は燃費が良く、環境にも優しいため、多くの人に選ばれています。

理由2:高い品質
日本の車は長く使えて壊れにくいことで知られています。これにより、買った後も安心して使い続けられるので、多くの人が支持しています。

理由3:SUVの人気
アメリカでは、大きな車が人気です。SUVは荷物がたくさん積めて、家族のお出かけやアウトドアにとても便利です。キャンプや買い物のときに役立ちます。

理由4:最新技術
日本の車には新しい技術がたくさん使われています。例えば、自動運転や安全性を高める技術があります。これにより、安心して運転できる車として選ばれています。

理由5:信頼とブランド力
トヨタやホンダといった日本の車メーカーは、信頼性が高いことで有名です。さらに、アフターサービスも充実しているので、購入後も安心して使い続けることができます。

理由6:円安の影響
円安になると、日本からアメリカへの輸出が有利になります。そのため、日本車がアメリカで買いやすい価格になり、多くの人が選びやすくなります。

アメリカの今後の関税政策の影響は?

アメリカでの関税が上がると、日本車の価格も上がる可能性が高いです。現在、自動車にかかる関税は2.5%ですが、もしこれが5%に上がったら、車の価格も高くなるでしょう。
※2024年12月4日時点では、日本車への関税が何%になるかは決まっていません。

例えば、3万ドル(約450万円)の車の場合、関税が2.5%から5%に上がると、関税額は750ドル(約11万2500円)から1500ドル(約22万5000円)に増えます。この追加のコストにより、日本車の価格が高くなり、購入をためらう人も出てくるかもしれません。

前のトランプ政権のときにも関税引き上げが議論され、一部の車部品に関税が上がりました。このような影響は、日本車の競争力を弱めることがあります。

直近の4社の決算状況

2024年第三四半期(7月〜9月)の決算
日本の車メーカー4社の直近の決算状況を以下に示します。

メーカー売上高 (直近四半期)営業利益 (直近四半期)増減率 (前年比)
トヨタ7兆8000億円6000億円売上高 3.5%、営業利益 2.0%
ホンダ3兆2000億円2500億円売上高 5.2%、営業利益 1.8%
スバル8500億円500億円売上高 4.8%、営業利益 5.5%
マツダ6500億円300億円売上高 6.1%、営業利益 3.0%
好調な販売と利益減少の理由

11月のアメリカ市場での販売台数は好調でしたが、4社の直近の決算では営業利益が減少しています。この違いには、次のような理由があります。

  1. コストの増加:原材料費や輸送費が増えたため、利益が減っています。
  2. 為替の影響:円安は輸出に有利ですが、部品の輸入コストが増え、利益を圧迫しています。
  3. 競争の激しさ:アメリカ市場での競争が激しく、値引きやキャンペーンにより利益が減っています。
  4. 環境対応車の開発費:環境に優しい車の開発には多くの費用がかかり、それが利益を減らしています。
日本と世界での売上比重

日本の車メーカーは、特にアメリカ市場が重要です。以下のように、日本国内以上にアメリカで販売をしているのです。

  • トヨタ:アメリカ 30%、日本国内 20%
  • ホンダ:アメリカ 45%、日本国内 15%
  • スバル:アメリカ 60%、日本国内 10%
  • マツダ:アメリカ 35%、日本国内 25%
まとめ
  • 日本の車4社(トヨタ、ホンダ、スバル、マツダ)は11月にアメリカで合計41万9753台を販売し、前年より9.1%増加
  • ハイブリッド車やSUVが特に人気
  • 販売は好調でしたが、コスト増加や競争の激しさにより利益は減少
  • 日本車の人気の理由は、燃費の良さ、品質の高さ、最新技術、信頼性のあるブランド力

ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は、これからの時代にどう活躍するのでしょう?
また、日本の車が他の国の車と比べて、どういう点が支持されているのかも、もっと調べてみませんか。

アメリカの関税政策で、日本の自動車産業がどれくらい影響を受けるのかも、ニュースなどで確認してみてくださいね。

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