初任給が爆上がり!? 2026年卒の最新ランキング

株式会社フロッグのプレスリリース(2025年5月1日 13時00分)26卒の初任給最高額は、GMOインターネットグループ株式会社の591,675円【2025年3月度 26卒ナビサイト 初任給レポート】

2026年に新社会人となる人たちの初任給が、平均21万6,621円と過去最高を記録しました。物価の上昇や人材確保の必要性から、企業が給料を引き上げる動きが加速しています。
では、なぜ初任給は上がっているのでしょうか?どの業界や会社が特に高いのでしょうか?最新の初任給ランキングや、企業の採用戦略、働きやすさとの関係などを見てみましょう。

初任給とは?なぜ大切?

初任給とは、新入社員が会社に入って最初にもらう給料のことです。社会に出るスタートラインとして、多くの人が注目するポイントです。最近は生活費の上昇により、初任給の金額がより重要視されるようになりました。また、学生が就職先を選ぶ際の大きな判断材料にもなっています。

2026年卒の初任給はいくら?

2026年卒の平均初任給は21万6,621円で、前年より約7,800円アップしました。初任給が25万円以上の企業も増えており、全体の約13%を占めています。30万円以上を提示する企業も年々増加中です。都道府県別では、東京都が22万7,493円と最も高く、神奈川県や大阪府も高水準です。

初任給が高い企業・業界とは?

企業別では、GMOインターネットグループが月給59万1,675円でトップです。この企業は「給与No.1プロジェクト」を展開し、高い能力を持つ新卒社員に高収入を保証しています。次に、アイ・システム(50万円)、Rapidus(43万3,400円)、エルガーホールディングスやM&C(43万円)などが続きます。

業界別では「医療・医薬・バイオ・化粧品」が最も高く、平均22万4,850円です。「商社」「コンサルティング」「住宅・不動産」「IT・Web」なども高水準を維持しています。職種別では「電気・電子・機械・自動車」が最も高く、22万3,746円となっています。

株式会社フロッグ プレスリリースより
GMOの「給与No.1プロジェクト」とは?

GMOインターネットグループは、給与で業界トップを目指す「給与No.1プロジェクト」を進めています。
たとえば、「新卒年収710万プログラム」では、特別に優秀な新卒に対して2年間で年収710万円を保証します。また、特定の専門分野においては「ジョブ型No.1人財」制度により、初年度から年収570万円が支払われます。
これにより、世界中から優れた人材を集め、次世代のリーダー育成を目指しています。

高初任給を提示する企業が続々登場

GMO以外にも、アイ・システムやRapidus、エルガーホールディングス、M&C、シンプレクス・ホールディングスなどが高水準の初任給を示しています。また、大手商社の伊藤忠商事や三菱商事、ソニーグループ、SBIホールディングス、バンダイなども30万円以上の初任給を提示しています。
IT、医薬、金融、建設、エンタメなど、多様な業界で初任給の引き上げが進んでいます。

初任給アップと企業の採用戦略

初任給を上げることで、企業は優秀な若手人材を確保しやすくなります。給料が高い会社は学生からの人気も高まり、応募数が増える傾向にあります。さらに、社員を大切にする企業というイメージも強まり、ブランド力が向上します。
ただし、初任給だけを上げると既存社員とのバランスが崩れるリスクや、人件費の増加による経営負担も発生します。そのため、福利厚生の充実や働きやすさなど、トータルでの採用戦略が求められます。

福利厚生の重要性が高まる

最近では、初任給に加えて住宅手当や特別休暇、奨学金返済支援などを充実させる企業が増えています。これにより、社員が安心して長く働ける環境を整える動きが広がっているのです。給料だけでなく「働きやすさ」も、企業選びにおいて注目されるポイントとなっています。

まとめ
  • 2026年卒の初任給は平均21万6,621円で過去最高
  • GMOや医療・バイオ業界などが特に高水準の初任給を提示
  • 都市部では平均給与が高い傾向にある
  • 初任給の上昇は物価高と人材確保の影響
  • 福利厚生の拡充も企業戦略の一環
  • 高給だけでなく働きやすさも重視されている

「給料が高いから」といって、すぐにその企業を選ぶのではなく、その企業がなぜその金額を提示できるのか、どんなビジネスモデルで成り立っているのかを知ることも大切です。自分に合った働き方や価値観、将来のキャリアビジョンと照らし合わせながら、仕事や会社を選ぶ力を育てましょう。