LUSH(ラッシュ)が選んだSNSに頼らない道
SNSの撤退から3年…LUSHが「後悔していない」理由 | Business Insider Japan
イギリス発の化粧品メーカー「LUSH」は2021年のブラックフライデーに合わせて、Instagramなど一部のSNSの利用を一斉に中止しました。今年もSNSによる宣言は行わず「店舗での体験」をアピールしています。
今では、多くの企業がSNSを使って自分たちの製品やサービスを宣伝していますが、LUSHは違う道を選びました。
イギリスの化粧品メーカー「LUSH」は2021年のブラックフライデーに合わせて、Instagram、TikTok、Facebookなど一部のSNSの利用を世界中で一斉に停止しました。
この決断の理由は、SNSが便利である一方で、個人情報の悪用や心に悪い影響があると感じたからです。LUSHは「お客さんをこんな環境にさらしたくない」と考え、SNSをやめる決断をしました。
日本でのLUSHの歴史
LUSHは1995年にイギリスで始まり、日本には2000年に進出しました。それ以来、日本全国に80店舗以上を展開しています。LUSHのお店では、商品を使った実演を通じてお客さんとの信頼関係を築くことを大切にしています。例えば、泡ボウルやバスアートなどの体験型サービスがあります。
また、LUSHは環境や社会の問題にも積極的に取り組んでいます。パッケージを減らした「ネイキッド」製品の開発や、動物実験に反対するキャンペーンを行い、こうした活動が日本の消費者から高く評価されています。
SNSをやめても証明されたブランドの価値
LUSHはSNSをやめたあとも「後悔していない」と言っています。SNSを使わなくても、人々がLUSHの製品の香りや使い心地を体験したくてお店に来てくれるからです。
今の時代、情報がSNSやインターネットであふれていますが、LUSHは「お店に来て、香りや色、スタッフとの会話を楽しんでほしい」と考えています。デジタルでは伝わりにくい魅力を直接体験してもらいたいという思いからです。
LUSHがSNSをやめて気づいたこと
LUSHは、SNSが心の健康に悪影響を与えることに気づき、SNSから離れる決断をしました。SNSを使った広告ができなくても、インフルエンサーを使ったキャンペーンなど、他の方法で多くの人にメッセージを届けることが可能です。
これにより、SNSに頼らない新しい方法や、人と人とのつながりの大切さを再認識したといいます。SNSやデジタルよりも、直接つながることの重要性が明らかになったのです。
世界で広がる未成年のSNS禁止の動き
- オーストラリア:
2024年11月に、16歳未満のSNS利用を禁止する法律ができました。違反した企業には最大50億円の罰金が科されます。 - フランス:
15歳未満の子どもがSNSを利用するには、親の同意が必要です。具体的な実施状況については報告がありません。 - ノルウェー:
SNSの利用年齢を15歳以上に引き上げる提案がされています。現在、法律の準備が進んでいます。 - アメリカ:
フロリダ州では、14歳未満のSNSアカウント取得が禁止されています。14~15歳の利用には親の許可が必要です。他の州でも同じような規制が検討されています。
これらの動きは、未成年のオンラインの安全を守るための取り組みとして注目されています。
SNSに頼らない発信の方法
LUSHの例から学べることは、自分の考えや価値を大事にし、SNSに頼らずに他の方法でも目標を達成できるということです。LUSHのようにお店での体験を大事にしたり、人と人とのつながりを重視したりすることがその一例です。
SNSを使った宣伝活動のメリットとデメリット
メリット
- 多くの人に短時間で情報を届けられる
- ブランドの知名度を簡単に上げられる
- ユーザーとのコミュニケーションができる
- インフルエンサーを通じて信頼を得られる
- コストを抑えて広く宣伝ができる
デメリット
- 情報が多すぎてユーザーが疲れてしまう
- 個人情報の管理が難しい
- ネガティブなコメントが広がりやすい
- SNSのアルゴリズム(どの投稿を表示するかを決めるルールや仕組み)によっては情報が届かないことがある
- 心の健康に悪影響を与える可能性がある
まとめ
- LUSHは3年前にSNSをやめた
- SNSに頼らず、お店での体験を大切にしている
- 日本での展開は2000年から始まり、現在では全国に80店舗以上
- LUSHは商品を通して、お店で五感で楽しむ体験を提供している
- 世界中で未成年のSNS利用を制限する動きが広がっている
あなたはSNSをよくやっていますか。SNSを見なくすることは大変でしょうか。
LUSHのように、SNSで宣伝をすることが普通の時代に、あえて「お店で体験」することを売りにすることをどう思いますか。
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