円安とアメリカ経済が影響?日経平均株価が大幅に上昇!
日経平均株価 終値 1300円以上値上がり 3万8000円台回復 アメリカの株高や円安進行背景に | NHK | きょうの株価
【NHK】16日の東京株式市場は、アメリカの株高や円安の進行を背景に全面高の展開となり、日経平均株価は終値で1300円以上値上がり…
8月16日、日経平均株価は前の日よりも1,336円高い、38,062円で取引を終えました。8月1日の終値が38,126円、そこから8月2日と8月5日で合計約6,600円も落ちました。この歴史的大暴落とさわがれた時から約10日でもう38,000円まで戻しました。
日本株市場の大暴落:なぜ起きたのか?
先月、過去最高値を更新した日経平均株価。でも8月に入って急に大きく下がってしまいました。これにはいくつか理由がありますが、主な理由は「日本の利上げ」と「それによる円高」、そして「アメリカの景気が悪くなりそう、という不安」 […]
私は38,000円に戻すのは、12月くらいかなと考えていましたが、かなり速いペースで回復しました。株価は落ちれば上がり、上がれば落ちる。それを繰り返しながら進んで行くものですが、どうしてこんなにあっという間にもとに戻ったのでしょうか。
理由はいろいろありますが、日銀 内田副総裁の発言も株価回復に影響した、と私は考えます。詳しくは以下の記事も読んでみてください。
株価の大波!日銀の発言で急上昇と急降下
7月末から始まった日本株の大暴落とその後の急上昇。投資家はハラハラドキドキの毎日です。 株価は企業の価値を表す数字ですが、8月7日も激しい値動きでした。7日、東京株式市場で株価が一時的に1100円も上がったのです。どうし […]
ということで、8月16日の日経平均株価が上がった理由を考えてみましょう。
日経平均株価が大きく上昇した理由
8月16日、日経平均株価は前日比で1300円以上も値上がりし、3万8000円台を回復しました。これには2つの大きな理由があります。
1. 円安がすすんだ
円安とは、1ドルで交換できる円の量が増えること、つまり円の価値が下がることです。これにより、日本の会社が作る車や機械などを外国に売るときに、円の価値が低い分だけ、たくさんの円を得ることができます。
たとえば、ゲームを買う時に、同じお金で前よりも多くのおもちゃが買えるようになるのと同じです。このため、輸出をたくさんする会社の株価が上がりやすくなるのです。
こうしてみると、ドル円をあらわすピンク色の線と、日経平均を表す青色の線は同じような動きをしていますね。円高になると、海外でビジネスをする企業はもうかりにくくなるので、それを不安に思った投資家は株を売りやすいのです。
2. アメリカの小売統計が好調
アメリカで、スーパーやデパートでどれくらい商品が売れたかを調べる「小売統計」が予想よりも良い結果でした。これによって、アメリカの経済はそれほど弱くなく、これから強くなると考えられます。その結果、アメリカの株価が上がりました。アメリカの経済が元気だと、世界全体の経済も元気になることが多いので、日本の投資家も安心して株を買い、日本の株価も上がるのです。
アメリカ株価との関係
アメリカの経済が予想以上に良いとわかると、アメリカの株価も上がります。これが日本の株式市場にも影響を与え、日本の株価が上昇する要因となります。特に、アメリカは世界最大の経済大国であり、その経済の調子が良ければ他の国々も、よい影響を受けやすくなります。
さきほどのグラフに、アメリカの株価(NYダウ)を表す緑色の線を追加しました。アメリカの株価が下がると日経平均株価も下がりやすい。8月5日は、アメリカの株価が落ち、円高になったことが重なって、日経平均株価も大きく落ちたと考えることもできます。
まとめ
- 8月16日の日経平均株価は1300円以上上昇し、3万8000円台を回復
- 円安の進行で輸出企業の株価が上昇
- アメリカの小売統計が好調で、アメリカ株価の上昇が日本株にも影響
このように、株価も経済も良いときと悪いときを繰り返しながら進んでいきます。もちろん、悪い時が長く続くこともあります。未来がある若いみなさんはこのことを覚えておいてほしいと思います。
株式投資に興味のある人は、「すぐにたくさんもうかる」ということを考えずに、「長い目で見ることが必要」なことを忘れないでくださいね。
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