静岡ガンプラ新工場が稼働!ガンダム体験型ミュージアムで広がるものづくりの世界
BHCPDII MUSEUM | バンダイホビーセンター プラモデザインインダストリアルインスティチュートミュージアム
BANDAI SPIRITSの新工場に併設された、来場者がプラモデザイナーとなることでプラモの製造工程を体験できる施設「BHCPDII MUSEUM(BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE MUSEUM)…
大人気のプラモデル「ガンプラ」(ガンプラは「ガンダムのプラモデル」の略称です。)。夢中になって作ったことがある人も多いのではないでしょうか。実は、ガンダムという作品は、子どもから大人、さらには海外まで幅広いファン層を持っています。なぜこれほどまでに人々を魅了し続けるのでしょうか?
その理由は、単にアニメが面白いというだけではありません。2025年7月24日に静岡市で稼働した最新のガンプラ工場には、ガンダム人気の秘密が詰まっています。新設された体験型工場の紹介とともに、ガンダムが世代や性別を超えて愛される理由、そしてその背景にあるビジネス戦略、そして未来のものづくりとヒット商品の仕組みを、一緒に探ってみましょう。
静岡に誕生!未来を感じるガンプラ新工場
最新技術で生産体制を強化
バンダイナムコグループのBANDAI SPIRITSは、静岡市葵区長沼に新たなプラモデル工場「バンダイホビーセンター プラモデザインインダストリアルインスティチュート」を稼働させました。この工場の目的は、ガンプラなどの製品を安定して供給する体制を強化することです。
工場内には、天井を走る搬送台車や無人搬送機など、最新の自動化設備が導入されています。2026年に本格稼働が始まると、生産能力は全体で約35%向上する見込みです。ガンプラは非常に人気が高く、これまでは品薄や転売の問題もありましたが、新工場によって多くの人が手に入れやすくなると期待されています。
見て、触れて、学べる体験型ミュージアム
新工場には、製造だけでなく「知る」「体験する」ための空間も設けられています。2025年9月2日には、工場内に体験型ミュージアムがオープン予定です。
来場者は、窓越しに実際の生産工程を見学できるだけでなく、展示を通じてものづくりについて学ぶことができます。特に「ラボラトリーエリア」では、自分自身が「プラモデザイナー」になりきって、デザインや金型設計、パッケージ制作を画面上で体験することができます。最後には、自分で企画した箱を持ち帰ることも可能です。
https://bhcpdii.bandai-hobby.net
ガンダムが長年愛される理由とは?
年齢も性別も超えるターゲット戦略
ガンダムは、子どもから大人まで、そして男性も女性も含めた「全世代」をターゲットに展開しています。小学生向けの『ガンダムビルドファイターズ』や、初代ガンダム世代向けのリメイク作品、関連グッズなど、多様なアプローチが特徴です。
さらに、作品ごとに作風を変えることでもファンを広げています。たとえば『機動戦士ガンダムSEED』では恋愛要素を取り入れ、多くの女性ファンを獲得しました。ターゲットごとに内容や商品を工夫する戦略が、長期的な人気につながっているのです。
見るだけじゃない、「体験する」楽しみ
ガンダムは単なるアニメ作品ではなく、自分の手で作る「ガンプラ」という体験を通じて、ファンとの深い結びつきを築いています。自分で組み立てることで、作品への愛着が生まれ、満足感も得られます。
今回の新工場に併設される体験型ミュージアムも、この「体験」を重視する取り組みの一環です。さらに、SNSの普及により、ファン同士が作品を共有したり、感想を発信したりすることが簡単になりました。企業もファンコミュニティを積極的に支援し、共にブランドを育てていく姿勢を強めています。

ガンプラ誕生45周年!地域との連携も強化
2025年はガンプラが誕生して45周年の記念すべき年です。これまでに累計8億個以上が出荷されており、世界中で高い人気を誇っています。静岡鉄道の長沼駅には、「バンダイホビーセンター前」という副駅名も追加され、地域を挙げた盛り上がりが見られます。
まとめ
- 静岡に最新のガンプラ体験型工場が誕生
- 自動化技術により生産能力が35%アップ
- 工場に併設されたミュージアムで製品開発を体験できる
- ガンダムは世代や性別を問わず全方位ターゲットを展開
- 見るだけでなく「体験」を通じてファンの心をつかむ
- SNSと共創によって、ファンとの絆を強化
ガンダムの成功は、「作る技術」と「伝える技術」が融合した、ものづくりとマーケティングの好例です。新設された工場と体験型ミュージアムは、その両方を学び・体験できる絶好の場所です。これからの時代には、単に製品を作るだけでなく、どんな価値を、誰に、どのような方法で届けるかという視点がますます重要になります。
あなたが新しい商品を考えるとしたら、誰にどんな体験を届けたいですか?家族や友だちと話し合ってみましょう。