大人もハマる!懐かしいおもちゃブームとは?
懐かしいから? 現実逃避? 自分のために「おもちゃ」を買う大人がますます増えている | Business Insider Japan
アメリカでは2023年、おもちゃの売り上げは減ったものの、大人による購入は増えたと言います。同様の傾向はヨーロッパでも見られ、専門家は「キッダルト(Kidult)」市場の成長は「世界的な現象」で、特に日本や韓国といったアジアで顕著だと話しています。
最近、大人も「おもちゃ」に夢中になっているのを知っていますか?懐かしさやストレス解消のため、大人が自分のためにおもちゃを買うことが増えています。
例えば、レゴやバービーのフィギュア、懐かしのアニメキャラクターのグッズなどが特に人気です。この現象は「キッダルト」と呼ばれ、世界中で広がりを見せています。
大人がおもちゃを買う理由や市場の成長について考えてみましょう。
キッダルトとは?
「キッダルト(Kidult)」とは、「子ども(Kid)」と「大人(Adult)」を組み合わせた言葉です。大人になってもおもちゃやゲームを楽しむ人たちを指します。
この市場は急成長しており、特にアメリカでは2023年のおもちゃ売り上げの17.3%を大人が占めています。
大人がおもちゃを買う理由
大人がおもちゃを買う理由には、リラックスやストレス解消があります。また、子どもの頃に遊んだおもちゃへの懐かしさも重要な理由です。
レゴやバービーなど、昔の思い出を活かした商品が人気です。コロナ禍で余暇時間が増えたことも影響しており、映画『バービー』や『スター・ウォーズ』の新作公開により関連おもちゃが人気になることもあります。
日本でも広がるキッダルト市場
このキッダルト現象は日本でも広がっています。
2023年には日本国内で大人向けのパズルや模型の売り上げが前年比20%増加しました。『ドラゴンボール』や『セーラームーン』などの復刻版グッズや精巧なパズルが大人に人気です。レゴも大人向けの商品を展開し、インテリアとして楽しむ人たちから支持されています。
日本で人気の大人向けおもちゃ
- レゴ アートシリーズ:映画や有名なアートをテーマにした組み立てキットで、インテリアとして楽しめる
- タミヤのプラモデル:車や戦車などの精巧なプラモデルが大人に人気
- バンダイのガンプラ:ガンダムシリーズのプラモデルは、大人のファンにコレクションアイテムとしても支持されている
- メタルパズル:金属製のパズルで、集中力と達成感を楽しむことができる
- 懐かしのアクションフィギュア:昔のアニメや特撮ヒーローのフィギュアが再販され、人気
キッダルト市場の成長
キッダルト市場の成長には、おもちゃメーカーの戦略も大きく関わっています。
メーカーは大人向けの高品質で複雑なレゴセットや、映画・アニメとのコラボ商品を展開しています。また、限定版フィギュアやインテリアとしても使えるデザイン性の高いアイテムも人気です。さらに、小売店でも大人向け商品の売り場を拡大し、顧客が手に取りやすい環境を整えています。
アメリカでは、大人の43%が「2024年に自分のためにおもちゃを買った」と答えています(出典:Circana 2024年おもちゃ市場レポート)。おもちゃは、友だちとの交流やコレクション、ストレス解消の手段として新しい価値を持つようになっています。
まとめ
- 大人が自分のためにおもちゃを買う現象は「キッダルト」と呼ばれる
- 懐かしさやストレス解消がキッダルト市場の成長の理由
- 日本でもキッダルト市場が広がり、大人向けの商品が人気
- メーカーは大人をターゲットに商品開発を進めている
- レゴやガンプラなど、大人向けおもちゃが好調
おもちゃは子どもだけでなく、大人にも楽しさを提供します。家にあるおもちゃを見直して、子どもの頃の思い出を家族と話し合ってみるのも良いかもしれませんね。
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