NVIDIA(エヌビディア):AIブームの主役は急成長
エヌビディアというアメリカの会社があります。今年になってから株価がすごく上がった会社です。
https://www.nvidia.com/ja-jp/
アメリカのシリコンバレーに本社がある企業で、主に人工知能(AI)に使われる半導体チップを作っています。
11月21日に発表された最新の四半期決算(7月から9月にどれだけ会社がもうかったかを発表)では、おどろくほどすばらしい結果でした。この期間の売上高は181億ドル(約2.7兆円)で、去年の同じ時期と比べて206%も成長しているのです。特にAIのデータセンター事業がすごく伸びて、145億ドル(約2.1兆円)もの売り上げを達成しているのです。
データセンターとは、たくさんの情報を保存したり処理したりする場所のことで、いろいろな企業や組織はそこで必要なデータを管理しているのです。エヌビディアは、このデータセンターのための高性能なチップを作っているのです。今年になってChat GPTなどの生成AIが世界中で流行しましたが、こういったAIには高性能な半導体チップが必要なのです。
ただし、アメリカ政府が中国向けのデータセンターに対する新しいルールが作られることで、エヌビディアの中国向けの売上が減るのではとの心配から株価は下がりました。
素晴らしい成長をしている結果が出ても、それ以外の理由で株価が下がることもあるのですね。
そういう問題がありますが、それでも10-12月の売上は約200億ドルだと発表しています。エヌビディアはAIブームを引っ張っていて、会社の価値を表す時価総額は9,000億ドル(約13.5兆円|2023年11月26日時点)にもなっているのです。
ちなみにこの時価総額、日本の企業第1位はトヨタで約46兆円。エヌビディアを日本の順位にすると、6位!ファーストリテイリング(ユニクロ)よりも上になるのです。
※時価総額はすべて2023年11月26日時点
創業者のジェンスン・フアンさんは、世界で46番目にお金持ちだと言われています。
記事作成者
-
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。
最近の記事
- こども向け社会経済ニュース2024-10-3110月31日はハロウィーン:その由来と経済効果
- こども向け社会経済ニュース2024-10-31マクドナルド(アメリカ):食中毒事件が会社に与えるダメージ
- こども向け社会経済ニュース2024-10-31バチカンのゆるキャラ?アニメ風マスコット『ルーチェ』が大阪万博でも登場
- こども向け社会経済ニュース2024-10-30英語だけじゃない!Duolingoで音楽と数学もスタート